社会福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
相談援助の理論と方法 問18
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問題
社会福祉士試験 第35回(令和4年度) 相談援助の理論と方法 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
事例は、Y地域包括支援センターのE社会福祉士によるFさん(74歳、男性)への支援記録の一部である。次のうち、用いられている文体として、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
最近、Fさんからの電話連絡が頻回に続き、電話越しに混乱し、慌てている状況があるため、Fさん宅を訪問。財布をなくしたと探しているので一緒に探したが見付からない。また、部屋が片付けられないのでイライラしている様子。片付けの手伝いをボランティアに頼むことができることを伝えると了承した。
後日片付けの日程の件で訪問。Fさんは片付けのことは忘れており、混乱し、怒り出してしまった。Fさんの言動や生活状況から認知症の進行も考えられるため、関係機関の見守りと早急なケース会議の開催を提案。
〔事例〕
最近、Fさんからの電話連絡が頻回に続き、電話越しに混乱し、慌てている状況があるため、Fさん宅を訪問。財布をなくしたと探しているので一緒に探したが見付からない。また、部屋が片付けられないのでイライラしている様子。片付けの手伝いをボランティアに頼むことができることを伝えると了承した。
後日片付けの日程の件で訪問。Fさんは片付けのことは忘れており、混乱し、怒り出してしまった。Fさんの言動や生活状況から認知症の進行も考えられるため、関係機関の見守りと早急なケース会議の開催を提案。
- 要約体
- 逐語体
- 過程叙述体
- 圧縮叙述体
- 説明体
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この過去問の解説 (3件)
01
記録に関する文体は、要約体、逐語体、叙述体(圧縮叙述体・過程叙述体)、説明体などです。各文体がどのようなものか、把握しておきましょう。
適切ではありません。要約体とは、要点ごとに整理された記録です。
適切ではありません。逐語体は、テープ起こしのように、話の内容を加工せず発話のままに記録します。
適切ではありません。叙述体は、客観的事実を時系列にしたがって記録します。叙述体には、過程叙述体と圧縮叙述体に分類されます。過程叙述体は、クライエントとソーシャルワーカーの相互作用を示すより詳細な記録となります。
適切です。叙述体は、客観的事実を時系列にしたがって記録します。叙述体には、過程叙述体と圧縮叙述体に分類されます。圧縮叙述体は、時系列で項目ごとにより簡潔に記録します。
適切ではありません。説明体は、記録に説明・解釈を交えて記録する文体です。
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02
社会福祉士が支援した後に記録する記録方法の文体には、さまざまなものがありますので、その違いについて具体的事例をみて整理しておきましょう。
要約体は、主な内容を整理して要点を絞って記録する方法です。
逐語体は、話した内容を要約や整理しないでそのまま記述する方法です。
過程叙述体は、クライエントとのコミュニケーションの詳細を記載する方法です。
圧縮叙述体は、過程叙述体を簡潔にしたもので、この事例では、「・・・訪問。」などの記述に特徴がみられます。
説明体は、内容をそのまま記述するのではなく、ソーシャルワーカーの考えや感じたことなどを記述する方法です。
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03
支援記録で用いられている文体について問われています。
要約体はクライエントに対する支援内容等を項目ごとに整理してまとめた記録です。
逐語体は言葉通りにそのまま記述した記録です。
過程叙述体とは客観的事実や起こったことをそのままに順を追って記述した記録です。
正解です。
説明体とは事実に加えて、支援の過程で起こる事項に対する解釈や考察を記述した記録です。
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