社会福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
相談援助の理論と方法 問19
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問題
社会福祉士試験 第35回(令和4年度) 相談援助の理論と方法 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
社会的排除の状態に置かれ、複雑困難な課題を抱えている利用者と家族に対するソーシャルワークに関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。
- 社会的排除の状態に置かれている利用者と家族に対して、プライバシーに配慮した上で、地域住民の協力を求め、利用者と家族の地域生活の継続を支援する。
- 利用者との距離を置き、客観的に状況を理解している同居をしていない家族の意向に基づき支援する。
- 人との関わりに抵抗のある利用者や課題を持つ家族が多いので、利用者と家族の生育歴や生活歴に特徴的に見られる課題に限定して情報収集をする。
- 時間をかけて関係づくりを行い、利用者と家族の意向を踏まえ、優先順位をつけて生活課題やニーズに対応していく。
- 利用者や家族のストレングスを見いだすため、利用者自身の弱さを内省するよう支援する。
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この過去問の解説 (3件)
01
社会的排除の状態に置かれ、複雑困難な課題を抱えている利用者と家族に対するソーシャルワーク実践が問われています。ソーシャルワークの基本原理を押さえておくことが重要です。
正解です。
利用者と家族の意向が優先です。
ソーシャルワークにおける個別化ができておらず不適切です。
正解です。
ストレングスを見いだす根拠が曖昧なため不適切です。
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02
社会的排除の状態とは、居住、保健、教育、社会的サービ ス、就労などの多次元の領域から排除され、社会の周縁いる状態であると考えられます。そうした複雑困難な課題を抱えている利用者と家族に対するソーシャルワーク実践が問われています。
適切です。記述の通りです。「プライバシーに配慮した上で」支援を行う必要があります。「利用者と家族の地域生活の継続」は、「社会的統合」あるいは「社会的包摂」の考え方に沿うものです。
適切ではありません。いかなる状態においても、利用者本人の意思、希望を中心にして支援が展開されるべきです。
適切ではありません。「利用者と家族の生育歴や生活歴」を詳しく聞く必要はありますが、「人との関わりに抵抗のある利用者や課題を持つ家族が多いので」とは、社会的排除状態が継続する結果、そのようになっているのであって、あたかも、そのような因子をもともともっているという偏見を持つべきではありません。
適切です。記述の通りです。課題が複層している場合も多いので、優先順位をつけて支援にあたります。
適切ではありません。「利用者自身の弱さを内省する」のはストレングスの視点ではありません。
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03
社会的排除の状態に置かれ、複雑困難な課題を抱えている方に対するソーシャルワークでは、利用者の意向を踏まえつつ、情報収集、社会資源の活用を図ることが求められるので整理しておきましょう。
プライバシーに配慮した上で、地域住民の協力を求め、利用者と家族の地域生活の継続を支援することは適切です。
あくまでも利用者の意向に基づいた支援が重要であるため、信頼関係を築くことを目指します。
限定することなく、多面的、多角的な情報収集を行います。
時間をかけて関係づくりを行い、利用者と家族の意向を踏まえ、優先順位をつけて生活課題やニーズに対応していくことが大切です。
利用者自身の弱さを内省するように支援するのではなく、逆に強さを見出せるよう支援することが大切です。
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