社会福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
福祉サービスの組織と経営 問4

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この過去問の解説 (3件)

01

組織運営やその原則に関する設問です。組織マネジメントの手法などについても過去問を中心に学んでおきましょう。

選択肢1. コンフリクトは、集団に肯定的な影響を与えることはなく、組織運営に非生産的な結果をもたらすので回避する必要がある。

適切ではありません。組織においては、意見の違いや利害の対立が起こることがありますが、これを積極的に受け入れ、問題解決を図る必要があります。こうした考えをコンフリクトマネジメントといいます。

選択肢2. 事業部制組織は、職能別管理をすることによって、組織の統制が向上するメリットがある。

適切ではありません。事業部制組織において、職能別管理をすると、管理者が複数存在する場面も考えられ、組織の統制が乱れるなど、デメリットとなるおそれもあります。

選択肢3. 各構成員に対する指示・命令は、複数の者によって多面的に行う必要がある。

適切ではありません。各構成員に対する指示・命令は統一されている方が望ましいです。これは「命令統一性の原則」と呼ばれたりします。

選択肢4. 従業員が意思決定を行うことができる権限の範囲と、それに対応した職務に対する責任の範囲は、等しくなるようにしなければならない。

適切です。これは「権限責任一致の原則」と呼ばれています。

選択肢5. 管理者は、例外的で高度な業務のみならず、定型的で反復的な業務についても行わなければならない。

適切ではありません。管理者はマネジメントをする役割であり、マネジメントに支障のない範囲で、定型的で反復的な業務を行うに過ぎません。

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02

組織運営やその原則に関して問われています。

選択肢1. コンフリクトは、集団に肯定的な影響を与えることはなく、組織運営に非生産的な結果をもたらすので回避する必要がある。

コンフリクトはイノベーションにとって積極的に必要なものであると位置付けられています。

選択肢2. 事業部制組織は、職能別管理をすることによって、組織の統制が向上するメリットがある。

組織の専門性が向上するメリットがあります。

選択肢3. 各構成員に対する指示・命令は、複数の者によって多面的に行う必要がある。

指示・命令が複数の者によって多面的に行われると混乱や効率の低下を引き起こす恐れがあります。

選択肢4. 従業員が意思決定を行うことができる権限の範囲と、それに対応した職務に対する責任の範囲は、等しくなるようにしなければならない。

その通りです。

選択肢5. 管理者は、例外的で高度な業務のみならず、定型的で反復的な業務についても行わなければならない。

管理者は、例外的で高度な業務の対応が求められます。

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03

組織運営やその原則の定義を理解したうえで、各組織の機能やメリット、デメリットについても整理しておきましょう。

選択肢1. コンフリクトは、集団に肯定的な影響を与えることはなく、組織運営に非生産的な結果をもたらすので回避する必要がある。

コンフリクトとは葛藤のことです。適度なコンフリクトは、組織運営において理解を促すことになります。

選択肢2. 事業部制組織は、職能別管理をすることによって、組織の統制が向上するメリットがある。

事業部制組織のメリットとしては、事業効率を高めることなどがあげられます。組織の統制が向上するメリットがあるのは、ピラミッド型組織です。

選択肢3. 各構成員に対する指示・命令は、複数の者によって多面的に行う必要がある。

各構成員に対する指示・命令は、決められた人が行います。そうすることにより、指示・命令の系統が明確になります。

選択肢4. 従業員が意思決定を行うことができる権限の範囲と、それに対応した職務に対する責任の範囲は、等しくなるようにしなければならない。

自らの意思決定を行うことができる権限があるところでは、責任もその範囲において等しく生じることになります。

選択肢5. 管理者は、例外的で高度な業務のみならず、定型的で反復的な業務についても行わなければならない。

管理者は、例外的で高度な業務行います。定型的で反復的な業務は、スタッフが担うことになります。

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