社会福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
福祉サービスの組織と経営 問5
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問題
社会福祉士試験 第35回(令和4年度) 福祉サービスの組織と経営 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
福祉サービスの経営に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- CSR(Corporate Social Responsibility)は、福祉サービス事業者には求められない。
- ドメイン(事業領域)は、単一の制度や限定された利用者を対象として設定しなければならない。
- バランス・スコアカード(Balanced Score Card)とは、財務だけでなく、顧客、業務プロセス、従業員の学習・育成といった各視点から企業実績を評価する仕組みである。
- 経営における戦略とは、短期的な観点による目標を設定し、日々の業務を遂行するための方策のことである。
- CSV(Creating Shared Value)とは、社会的な課題を解決するところから生まれる社会価値を、事業者の経済価値に優先する考え方である。
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この過去問の解説 (3件)
01
福祉サービスの経営に関して問われた問題です。
CSR(Corporate Social Responsibility)は、福祉サービス事業者にも求められています。
ドメイン(事業領域)は、誰を顧客としどのようなニーズに応えるか等に基づいて設定されます。
その通りです。
経営における戦略には競争戦略と成長戦略の2つの要素があります。
CSV(Creating Shared Value)とは、社会的な課題を解決するところから生まれる社会価値優先した結果、経済価値も創造される考え方です。
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02
福祉サービスの経営に関する設問です。「福祉サービス提供組織の経営と実際」「福祉サービスの管理運営の方法と実際」とった分野からも毎年出題されています。過去問を中心に学習するようにしましょう。
適切ではありません。CSR(Corporate Social Responsibility)とは、企業の社会的責任を指します。福祉サービス事業者にも、もちろん求められています。
適切ではありません。ドメイン(事業領域)は、事業戦略によって決定されるべきものであり、単一の制度や限定された利用者を対象として設定しなければならないわけではありません。
適切です。記述の通りです。
適切ではありません。経営における戦略とは一般的には、長期的な観点から策定されるものです。
適切ではありません。CSV(Creating Shared Value)とは、「共通価値の創造」と訳され、企業の成長と社会的課題の解決を同じ目線上に置くことを指します。
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03
福祉サービスの経営については、経営学で用いられる専門用語が多く使用されていますので、一般企業と福祉事業との違いを意識しながら整理しておきましょう。
CSR(Corporate Social Responsibility)は、企業の社会的責任のことですが、福祉サービス事業者にも同様に求められます。
ドメイン(事業領域)は、複数の制度や利用者を対象にして設定するのが望ましいです。
バランス・スコアカード(Balanced Score Card)は、財務面だけでなく、財務、顧客、業務プロセス、従業員の学習・育成の各視点から評価する仕組みです。
戦略とは、長期の目標を決めて、その実現に向けた指針です。短期的な観点による目標を定めるのは戦術です。
CSV(Creating Shared Value)とは、社会的な課題を解決するところから生まれる社会価値を、事業の競争力に活かそうとするものです。
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