社会福祉士 過去問
第36回(令和5年度)
問14 (心理学理論と心理的支援 問7)
問題文
クライエント中心療法に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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問題
社会福祉士試験 第36回(令和5年度) 問14(心理学理論と心理的支援 問7) (訂正依頼・報告はこちら)
クライエント中心療法に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- クライエントの話を非指示的に傾聴していく。
- 解決に焦点をあわせ、クライエントの強みを発展させる。
- クライエントの家族関係を変容しようとする。
- クライエントの意識を無意識化していく。
- クライエントの認知や行動に焦点を当てていく。
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この過去問の解説 (2件)
01
心理療法は、問題を抱える患者の認知や行動、感情などに変化を起こさせて症状や行動の軽減を目指すものです。代表的なモデルについて整理しておきましょう。
クライエント中心療法では、カウンセラーが非指示的にクライエントの話を傾聴し、共感的理解と無条件の肯定的関心を持つことが求められます。
クライエントの強みを発展させることに焦点を当てるのは、「問題解決療法」です。
家族関係を変容させようとするのは、「家族療法」です。
クライエントの無意識を意識化するのは、「精神分析療法」です。
認知や行動に焦点を当てるのは、「認知行動療法」です。
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02
クライエント中心療法はロジャーズにより提唱された、クライエントを無条件で受容し、クライエントの自己実現を促す非指示的療法です。
〇
非指示的に傾聴することはクライエント中心療法に当てはまります。
×
解決に焦点を合わせるのは解決志向アプローチです。
×
変容という言葉で行動変容アプローチが思い浮かぶと思いますが、クライエント自身ではなく、クライエントの家族を変容させるため、家族療法になります。
×
「意識」というキーワードからフロイトの精神分析療法が該当しますが、意識を無意識化ではなく、「無意識を意識化」です。
×
認知や行動に焦点を当てるのは認知行動療法になります。
認知行動療法とは、認知療法と行動療法が統合された療法であり、認知がゆがむこと(物事を客観的に捉えられず、考え方に偏りがある状態)でストレスがかかると、行動にも影響が出ます。
そうした認知や行動に焦点を当て、認知のゆがみを整えて、行動を変えていくことが認知行動療法になります。
療法やアプローチの覚え方としては、それぞれの特徴を捉えつつ、歴史背景をもとにどのように発展してきたかを見ていくことがポイントです。
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