社会福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
現代社会と福祉 問1
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問題
社会福祉士試験 第36回(令和5年度) 現代社会と福祉 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
福祉における政府と民間の役割に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 平行棒理論とは、救済に値する貧民は救貧行政が扱い、救済に値しない貧民は民間慈善事業が扱うべきだとする考え方を指す。
- 繰り出し梯子(はしご)理論とは、ナショナルミニマムが保障された社会では、民間慈善事業が不要になるとの考え方を指す。
- 社会市場のもとでは、ニーズと資源との調整は、価格メカニズムにより行われ、そこに政府が関与することはない。
- 準市場のもとでは、サービスの供給に当たり、競争や選択の要素を取り入れつつ、人々の購買力の違いによる不平等を緩和するための施策が講じられることがある。
- ニュー・パブリック・マネジメント(NPM)とは、福祉サービスの供給に参入した民間企業の経営効率化のために、その経営に行政職員を参画させる取組を指す。
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この過去問の解説 (1件)
01
福祉における政府と民間の役割については、さまざまな理論があります。それぞれの理論の考え方について整理しておきましょう。
平行棒理論では、救済に値する貧民は民間慈善事業が担当し、そうでない貧民は行政が担当するとされています。
繰り出し梯子理論は、最低限度の保障は国家が行い、それ以上は民間が担当するという考え方です。
自由市場では需要と供給によって価格が決まりますが、政府が誘導を行う場合もあります。
準市場は、公共サービスに市場メカニズムを部分的に取り入れた仕組みで、介護保険サービスがその例です。
ニュー・パブリック・マネジメントは、民間経営手法を行政に導入して効率化を図るものです。
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