社会福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
現代社会と福祉 問7
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問題
社会福祉士試験 第36回(令和5年度) 現代社会と福祉 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、エスピン−アンデルセン(Esping−Andersen, G.)の福祉レジーム論に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 福祉レジームは、残余的モデルと制度的モデルの2つの類型からなる。
- 市場や家族の有する福祉機能は、福祉レジームの分析対象とはされない。
- スウェーデンとドイツは同一の福祉レジームに属する。
- 各国の社会保障支出の大小といった量的差異に限定した分析を行っている。
- 福祉レジームの分析に当たり、脱商品化という概念を用いる。
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この過去問の解説 (1件)
01
エスピン−アンデルセン(Esping−Andersen, G.)の福祉レジーム論の分類について、具体的な国家名と結び付けて整理しておきましょう。
福祉レジームは、自由主義レジーム、保守主義レジーム、社会民主主義レジームの3つに分類されます。
市場や家族の機能が強調されるのは自由主義レジームです。社会民主主義レジームでは、これらの機能は小さくなります。
スウェーデンやデンマークなどの北欧諸国は社会民主主義レジームに、ドイツやフランスなどの大陸諸国は保守主義レジームに分類されます。自由主義レジームには、イギリスやアメリカが該当します。
福祉レジームにおいては、社会保障支出の規模だけでなく、雇用政策の役割も分析されています。
福祉レジームの分析では、脱商品化(労働力が商品として扱われないこと)や社会的階層化(職種などに応じて異なるサービスが提供されること)を指標にしています。その後、脱家族化(家族の役割を社会が担うこと)も加えられました。
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