社会福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
地域福祉の理論と方法 問8

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問題

社会福祉士試験 第36回(令和5年度) 地域福祉の理論と方法 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

事例を読んで、N市において地域福祉計画の策定を担当しているD職員(社会福祉士)が策定委員会での意見を踏まえて提案したニーズ把握の方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

〔事例〕
地域福祉計画の改定時期を迎えたN市では、その見直しに向け策定委員会で協議を行った。委員の一人から、「子育て世代に向けた施策や活動が十分ではない」という提起があった。また、これに呼応して、「子育て世代といっても、様々な環境で子育てをしている人がいる」「まずは子育て中の人の生の声を実際に聞いた方がよい」といった意見に賛同が集まった。Dは、こうした声を踏まえて、どのように多様な子育て世代のニーズを把握すれば良いかについて考え、最も有効と思われる方法を策定委員会に提案した。
  • N市の子育て支援課の職員(社会福祉士)を対象とした個別インタビュー
  • 子育て中の親のうち、世代や環境等の異なる親たちを対象としたグループインタビュー
  • 利用者支援事業の相談記録を対象とした質的な分析
  • 特定の小学校に通う子どもの保護者を対象とした座談会
  • 保育所を利用している全世帯を対象としたアンケート調査

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この過去問の解説 (1件)

01

地域福祉に関する計画策定にあたって注意すべきニーズ把握の方法について整理しておきましょう。

選択肢1. N市の子育て支援課の職員(社会福祉士)を対象とした個別インタビュー

子育て支援課の職員へのインタビューでは、支援を利用していない親のニーズを把握することは困難です。

選択肢2. 子育て中の親のうち、世代や環境等の異なる親たちを対象としたグループインタビュー

異なる世代や背景を持つ親たちにグループインタビューを行うことで、多様な子育てニーズを把握することができます。

選択肢3. 利用者支援事業の相談記録を対象とした質的な分析

利用者支援事業の相談記録を分析しても、利用していない人のニーズは明らかにならないでしょう。

選択肢4. 特定の小学校に通う子どもの保護者を対象とした座談会

特定の学校の保護者を対象にした座談会では、その学校以外の保護者のニーズがとらえることはできません。

選択肢5. 保育所を利用している全世帯を対象としたアンケート調査

保育所を利用している世帯を対象としたアンケートでは、保育所を利用していない人のニーズの把握はできません。

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