社会福祉士 過去問
第36回（令和5年度）
問62 (障害者に対する支援と障害者自立支援制度 問7)

友人はロールモデルとして役立つ可能性があります。

一般企業で働いた経験があっても、以前うまくいかずに退職しているため、再度失敗しないよう慎重な支援が必要です。

必要があれば体験利用を行うこともありますが、初回面接時には具体的な解決策を提示することは通常ありません。

この段階とは初回面接のことを指します。初回面接では、クライエントの主訴に耳を傾け、ラポール（信頼関係）を築くことが重要です。

クライエントの意向よりも両親の意向を優先するのは不適切ですが、両親の考えを確認することは適切です。

✕　福祉的就労に関心を持ったのであれば、その意欲を活かすようにAさんに働きかける事が引きこもり脱却にも繋がる可能性があります。友人であれば気心が知れているため、お互いの話をして支え合う事ができる可能性もあります。

✕　Aさんは過去に一般企業へ就労しましたが、短期間で離職し、それがきっかけで引きこもりの状態になってしまっています。また、現時点では福祉的就労に関心を持っているため、その関心を持っている方面の話をAさんや両親と一緒に話し合っていく事が良いと考えられます。

✕　Aさんは福祉的就労に関心を持ってはいますが、学校時代の友人から話を聞いただけで就労継続支援B型事業所の内容などは詳しく知らない可能性があります。AさんやAさんの両親に就労継続支援B型についての説明を行い、希望があれば体験利用に繋げていくようにする必要があると考えられます。

〇　Aさんは過去に一般就労が続かず、短期間で離職しています。Aさんの就労に対するイメージと職場環境にギャップがあった場合、再度の早期離職に繋がる可能性があり、Aさんに不利益が生じる事も考えられます。Aさん自身がどのような形の就労を望んでいるのかを知り、それに近い形での就労が支援できるよう考える事が大切です。

〇　Aさんは実家で両親と生活しているため、日常生活の状況については両親にも確認する事でより詳細な情報が得られると考えられます。また、Aさんの就労の希望について両親にも確認し、その希望を言語化する事で目標を共有する事にも繋がっていきます。