社会福祉士 過去問
第36回(令和5年度)
問110 (相談援助の理論と方法 問13)
問題文
スーパービジョンに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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問題
社会福祉士試験 第36回(令和5年度) 問110(相談援助の理論と方法 問13) (訂正依頼・報告はこちら)
スーパービジョンに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- スーパーバイジーは、スーパーバイザーより知識も技量も高い。
- スーパービジョンの契約は、スーパービジョンの展開過程の終結段階で行われる。
- スーパービジョンにおける管理的機能では、スーパーバイジーの業務遂行の適切さを確認する。
- パラレルプロセスは、スーパーバイジーが過去の特定の人間関係をスーパーバイザーとの関係の中に投影することである。
- スーパーバイザーは、クライエントに最良のサービスを直接提供する。
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この過去問の解説 (3件)
01
スーパービジョンにおける、スーパーバイザー、スーパーバイジーの違いについて整理しておきましょう。
指導を行う側がスーパーバイザー、指導を受ける側がスーパーバイジーであり、知識と技術が豊富なのはスーパーバイザーです。
契約はスーパービジョンが開始される段階で行われ、終結段階で行うものではありません。
スーパービジョンの管理的機能は、業務の効率や手順、業務量の管理に関わる機能です。
パラレルプロセスは、スーパーバイザーとスーパーバイジー間での関係と似た状況がワーカーとクライエントの間でも発生することを指し、特定の人間関係を投影する転移とは異なります。
支援場面における指導形態において、ライブスーパービジョンがあります。ただし、サービス提供はスーパーバイジーが行います。
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02
スーパービジョンとは、経験が浅いソーシャルワーカー(スーパーバイジー)を十分な経験を持つソーシャルワーカー(スーパーバイザー)が指導する事で経験が浅いソーシャルワーカーの能力向上を図るなどのサポートを行う事を言います。
✕ スーパーバイジーはスーパーバイザーから指導を受ける立場です。指導を行うスーパーバイザーはスーパーバイジーよりも知識・技量とも高い人が選出されます。
✕ スーパービジョンの契約はスーパービジョン開始前に行われます。
〇 スーパービジョンには「管理的機能」「教育的機能」「支持的機能」があります。選択肢に挙げられている内容は「管理的機能」に当たります。
✕ パラレルプロセスは、スーパーバイジーとスーパーバイザーの関係が、スーパービジョンを受けているスーパーバイジーと担当するクライエントの関係に投影されてしまう事を言います。
✕ スーパーバイザーはクライエントと直接関わり支援する訳ではありません。クライエントを支援する役割はあくまでスーパーバイジーであり、スーパーバイザーは関わるスーパーバイジーを支援しその能力を高める事が役割となります。
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03
認定社会福祉士制度におけるスーパービジョンについての問題です。
×
スーパーバイジーはスーパーバイザーにスーパービジョンの指導を受けます。
×
スーパーバイザーとスーパーバイジーは、スーパービジョンを行う前に、原則、1年間のスーパービジョン実施契約を締結します。
〇
所属する機関や、その業務内容などについて正しく理解させるとともに、組織全体の管理や職場環境の整備によってバイジーが組織の一員として活動できるように働きかける機能です。
×
カウンセリング関係とスーパービジョン関係において、両者が同様の、もしくは似たような進展をすることを指します。
過去の特定の人間関係を投影するものではありません。
×
スーパーバイザーはクライエントに直接サービスを提供することはありません。
認定社会福祉士制度におけるスーパービジョンは、スーパーバイジーの実践学習と専門職としての知識と技術への訓練を促進・支援するためにソーシャルワークの視点から実施するもので、スーパーバイジーとなる社会福祉士が次の号に掲げる事項を獲得することを目的とします。
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