社会福祉士 過去問
第36回(令和5年度)
問109 (相談援助の理論と方法 問12)
問題文
グループワークに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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問題
社会福祉士試験 第36回(令和5年度) 問109(相談援助の理論と方法 問12) (訂正依頼・報告はこちら)
グループワークに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- グループの発達過程は、メンバー間の関係の変化に影響を受ける。
- 波長合わせとは、メンバー間の親しい接触を通して、お互いに刺激し、影響し合うことである。
- グループメンバー間の暗黙の葛藤に対しては、それが表面化しないように働きかける。
- プログラム活動では、全員が同じ動きを行うことを優先するように求める。
- 終結期には、メンバー間の感情の表出や分かち合いを避ける。
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この過去問の解説 (3件)
01
グループワークは、ソーシャルワークの専門技法の一つです。グループの活動の参加においてメンバー間の相互の影響を受ける過程における変化について整理しておきましょう。
グループの発展過程は、グループの形成から終了に至るまでの、グループダイナミクスを伴う関係性の変化のプロセスを指します。メンバー間の相互関係の変化に影響を受けるのが特徴です。
波長合わせは、クライエントのニーズをワーカーが把握するために準備段階で行うもので、開始期や作業期ではありません。
メンバー間の暗黙の対立には、お互いを理解するためのエネルギーが隠れているため、メンバーの成長にとって重要であり、避けるべきではありません。
グループワークは集団を活用する援助の一環で、メンバーそれぞれが個別の問題解決に参加します。そのため、参加方法が同一である必要はなく、メンバーの能力や課題に応じた参加が求められます。
グループの終結期には、メンバーが体験を振り返り、感情を共有し、次のステップに進むよう支援する移行期とも呼ばれる段階があります。
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02
グループワークは「準備期→開始期→作業期→終結期→移行期」の順に展開していきます。
〇 選択肢の通りです。
✕ 波長合わせとは、ソーシャルワーカーが事前に参加メンバーがどのような気持ちでこのグループワークの場に来るのかを知るために下調べをしておく事を言います。
✕ グループメンバー間に暗黙の葛藤が生じた場合、ソーシャルワーカーはそれを表面化しないように介入するのではなく、グループメンバー達自身で解決できるように支援する必要があります。
✕ プログラム活動を行う際は、同じ動きを行う事を優先するのではなく、グループメンバー自身の気持ちを優先して支援する必要があります。プログラム活動に参加したくないという意思を持つメンバーなどがいた場合、無理強いする事なども禁止されています。
✕ 終結期ではグループワークを通して感じた思いなどを分かち合い、今後の活動について検討する事などが行われます。
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03
社会福祉実践の手法のひとつであるグループワークについての問題です。
〇
グループワークとはグループに所属する個人が他のメンバーとの相互作用を通して人間的に成長・発達する過程やグループ自体が社会的に望ましい方向に向かって社会的に成長していく過程を支援していく援助方法です。
×
波長合わせとは援助者がグループワークを行う前に、メンバーの性格や生活環境などを把握し、活動に備えることです。
×
グループメンバー間の暗黙の葛藤は、メンバー間の成長や理解を促進する重要な要素です。
ソーシャルワーカーは葛藤を避けるのではなく、メンバーがそれを理解し解決できるように支援する必要があります。
×
グループワークではメンバーそれぞれのニーズや状況に応じた参加が求められます。
×
グループワークの終結期にはメンバーが体験を振り返り、感情を共有することが重要です。
実践例を通してグループワークのプロセスを整理しておきましょう。
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