社会福祉士 過去問
第36回(令和5年度)
問133 (高齢者に対する支援と介護保険制度 問8)

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問題

社会福祉士試験 第36回(令和5年度) 問133(高齢者に対する支援と介護保険制度 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

介護福祉士に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 介護福祉士の法律上の定義には、介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とすることが含まれている。
  • 介護福祉士が介護保険制度における訪問介護員として従事する際には、その資格とは別に、政令で定める研修を修了していることがその要件となる。
  • 介護福祉士は、医師の指示のもと、所定の条件下であれば、医療的ケアの一つとして脱水症状に対する点滴を実施することができる。
  • 介護福祉士は業務独占資格の一つであり、法令で定める専門的な介護業務については、他の者が行うことは禁じられている。
  • 認定介護福祉士を認定する仕組みは、2005年(平成17年)に制定された介護保険法等の一部を改正する法律において法定化され、その翌年から施行された。

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この過去問の解説 (3件)

01

介護福祉士の法的位置づけについて整理しておきましょう。

選択肢1. 介護福祉士の法律上の定義には、介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とすることが含まれている。

介護福祉士の資格に関する、介護に関する指導も含まれます。

選択肢2. 介護福祉士が介護保険制度における訪問介護員として従事する際には、その資格とは別に、政令で定める研修を修了していることがその要件となる。

介護福祉士以外の者は研修が必要ですが、介護福祉士には不要です。

選択肢3. 介護福祉士は、医師の指示のもと、所定の条件下であれば、医療的ケアの一つとして脱水症状に対する点滴を実施することができる。

痰の吸引や経管栄養などはできますが、点滴は含まれません。

選択肢4. 介護福祉士は業務独占資格の一つであり、法令で定める専門的な介護業務については、他の者が行うことは禁じられている。

介護福祉士資格は名称独占資格です。

選択肢5. 認定介護福祉士を認定する仕組みは、2005年(平成17年)に制定された介護保険法等の一部を改正する法律において法定化され、その翌年から施行された。

認定介護福祉士には法的根拠がありません。

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02

介護福祉士は、1987年に成立した「社会福祉士及び介護福祉士法」を根拠とした国家資格であり、第1回試験は1989年に実施されています。

選択肢1. 介護福祉士の法律上の定義には、介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とすることが含まれている。

〇 社会福祉士及び介護福祉士法の第2条2項に『介護福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもつて、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者をいう』と定められています。

選択肢2. 介護福祉士が介護保険制度における訪問介護員として従事する際には、その資格とは別に、政令で定める研修を修了していることがその要件となる。

✕ 訪問介護員として従事する際には、介護福祉士資格を持っている事以外に、「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」「生活援助従事者研修(生活援助のみ従事可能)」などの研修を受講している事が条件として挙げられます。介護福祉士資格を取得している人については、その他の研修の修了は訪問介護員に従事する条件として定められていません。

選択肢3. 介護福祉士は、医師の指示のもと、所定の条件下であれば、医療的ケアの一つとして脱水症状に対する点滴を実施することができる。

✕ 介護福祉士は、喀痰吸引等研修を受講する事で「喀痰吸引」と「経管栄養」を実施する事が出来るようになります。しかし、脱水症状に対する点滴は医師の指示があっても介護福祉士が実施する事はできません。

選択肢4. 介護福祉士は業務独占資格の一つであり、法令で定める専門的な介護業務については、他の者が行うことは禁じられている。

✕ 介護福祉士は「名称独占」の資格のため、介護福祉士資格がない人が介護業務を行う事は禁止されていません。ただし、介護福祉士を名乗って介護業務に従事する事は禁止されています。

選択肢5. 認定介護福祉士を認定する仕組みは、2005年(平成17年)に制定された介護保険法等の一部を改正する法律において法定化され、その翌年から施行された。

✕ 認定介護福祉士は、2015年から開始された民間資格になります。2005年の改正介護保険法において定められたものではありません。

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03

介護福祉士に関する記述の中から正しいものを選択する問題です。

選択肢1. 介護福祉士の法律上の定義には、介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とすることが含まれている。

介護福祉士は、身体上または精神上の障害があるものに対して、日常生活を営むための介護を行うだけでなく、その介護者に対しても介護に関する指導を行うことが法律で定義されています。

選択肢2. 介護福祉士が介護保険制度における訪問介護員として従事する際には、その資格とは別に、政令で定める研修を修了していることがその要件となる。

×

介護福祉士が訪問介護職員として働く場合、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修を修了していることが求められることがありますが、介護福祉士の資格自体に訪問介護員としての資格を含んでいます。

選択肢3. 介護福祉士は、医師の指示のもと、所定の条件下であれば、医療的ケアの一つとして脱水症状に対する点滴を実施することができる。

×

介護福祉士は医療的ケアの一部を行うことができますが、点滴などの医療行為は介護福祉士が行うことはできません。

選択肢4. 介護福祉士は業務独占資格の一つであり、法令で定める専門的な介護業務については、他の者が行うことは禁じられている。

×

介護福祉士は名称独占資格です。介護業務は無資格者でも行うことはできますが、介護福祉士の名称を名乗ることはできません。

選択肢5. 認定介護福祉士を認定する仕組みは、2005年(平成17年)に制定された介護保険法等の一部を改正する法律において法定化され、その翌年から施行された。

×

認定介護福祉士は2015年に設立された民間資格であり、法定化されたものではありません。

まとめ

介護福祉士に関する法律上の定義内容を確認しておきましょう。

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