社会福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問22 (社会福祉の原理と政策 問4)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

社会福祉士試験 第37回(令和6年度) 問22(社会福祉の原理と政策 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

「持続可能な開発目標」(SDGs)がターゲットとしている「極度の貧困」の参照基準として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • ラウントリー(Rowntree, B.S.)が貧困調査で使用した「第1次貧困」
  • 経済協力開発機構(OECD)で使用される「相対的貧困率」
  • 国連開発計画(UNDP)で使用される「人間開発指数」
  • 世界銀行で使用される「国際貧困線」
  • タウンゼント(Townsend, P.)が貧困調査で使用した「相対的剥奪指標」

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

持続可能な開発目標(SDGs)は、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に基づいて誕生しました。

持続可能な開発目標は全部で17項目あり、その中の1項目に「貧困をなくす」事が掲げられています。

選択肢1. ラウントリー(Rowntree, B.S.)が貧困調査で使用した「第1次貧困」

✕ 第1次貧困は「持続可能な開発目標」(SDGs)がターゲットとしている「極度の貧困」の参照基準とはなっていません。ラウントリーが行った貧困調査で用いられた第1次貧困とは、生存できるぎりぎりのラインの支出の事を指します。

選択肢2. 経済協力開発機構(OECD)で使用される「相対的貧困率」

✕ 経済協力開発機構(OECD)で使用される「相対的貧困率」は、「持続可能な開発目標」(SDGs)がターゲットとしている「極度の貧困」の参照基準とはなっていません。

経済協力開発機構(OECD)で使用される「相対的貧困率」とは、国民の年間所得を順に並べ、その中央値の50%に満たない所得水準の人々の人口比率と定義されています。

 

選択肢3. 国連開発計画(UNDP)で使用される「人間開発指数」

✕ 国連開発計画(UNDP)で使用される「人間開発指数」は、「持続可能な開発目標」(SDGs)がターゲットとしている「極度の貧困」の参照基準とはなっていません。

国連開発計画(UNDP)で使用される「人間開発指数」とは、それぞれの国がどのくらい発展しているか、貧困状態にあるかを表す数値の事を言います。

選択肢4. 世界銀行で使用される「国際貧困線」

〇 世界銀行で使用される「国際貧困線」は、「持続可能な開発目標」(SDGs)がターゲットとしている「極度の貧困」の参照基準に用いられています。

当初国際貧困線は、購買力平価が1人あたり1ドルとされていましたが、物価上昇の変動を反映させて計算し直された結果、現在は1日あたり2.15ドルとなりました。

選択肢5. タウンゼント(Townsend, P.)が貧困調査で使用した「相対的剥奪指標」

✕ タウンゼント(Townsend, P.)が貧困調査で使用した「相対的剥奪指標」は、「持続可能な開発目標」(SDGs)がターゲットとしている「極度の貧困」の参照基準とはなっていません。

タウンゼント(Townsend, P.)が貧困調査で使用した「相対的剥奪指標」とは、所得が少ない事などにより、その社会で当たり前とされている慣習などが行えないなど不平等な状態に置かれる事を言います。

参考になった数1