社会福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問126 (福祉サービスの組織と経営 問3)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

社会福祉士試験 第37回(令和6年度) 問126(福祉サービスの組織と経営 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

リーダーシップに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • リーダーシップの行動理論は、リーダーになる人とならない人の差について、人の身体的特徴や性格の特性との関連で明らかにした。
  • フォロワーシップの理論は、チームメンバーがリーダーに対して異議申し立てなどをせずに全面的に従うことの重要性を示した。
  • リーダーシップのコンティンジェンシー理論は、どのような状況においても普遍的なリーダーシップ行動をとることの有効性を示した。
  • サーバント・リーダーシップの考え方は、リーダーのもとにメンバーを従わせることにより、効果的に組織をコントロールすることの重要性を示した。
  • シェアド・リーダーシップの考え方は、各メンバーが持つ情報・資源・スキルなどを必要な場面で効果的に用いて、一人一人がリーダーシップを発揮することの重要性を示した。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

リーダーシップは、

チームの構成員や組織の状況によって

効果的なものが変わってきます。

それぞれの特徴をっかりと理解しておきましょう。

選択肢1. リーダーシップの行動理論は、リーダーになる人とならない人の差について、人の身体的特徴や性格の特性との関連で明らかにした。

×:誤りです。

 

リーダーシップの行動理論は、

リーダーの行動パターンに着目し、

優れたリーダーシップを発揮するための行動を分析する理論で

リーダーシップは、

後天的に習得できるスキルとして捉える考え方に基づいています

選択肢2. フォロワーシップの理論は、チームメンバーがリーダーに対して異議申し立てなどをせずに全面的に従うことの重要性を示した。

×:誤りです。

 

フォロワーシップの理論は、

リーダーを支えながら主体的にチームに成果をもたらす行動を指します。

リーダーの意思決定を補佐し、

必要に応じて提言を行うことで、

組織の成功に貢献する考え方です。

選択肢3. リーダーシップのコンティンジェンシー理論は、どのような状況においても普遍的なリーダーシップ行動をとることの有効性を示した。

×:誤りです。

 

コンティンジェンシー理論は、

「万能なリーダーは存在しない」という考え方に基づく理論です。

状況に応じて最適なリーダーシップのスタイルが異なるため、

場面や状況に合わせたリーダーシップが求められる考え方です。

選択肢4. サーバント・リーダーシップの考え方は、リーダーのもとにメンバーを従わせることにより、効果的に組織をコントロールすることの重要性を示した。

×:誤りです。

 

サーバント・リーダーシップは、

トップダウン型ではなく、協力型のリーダーシップであり、

上下関係ではなく協力関係を軸とし、

チーム一人一人の成長を目的とし、

自発的な成長を促すものです。

選択肢5. シェアド・リーダーシップの考え方は、各メンバーが持つ情報・資源・スキルなどを必要な場面で効果的に用いて、一人一人がリーダーシップを発揮することの重要性を示した。

○:正しいです。

 

シェアド・リーダーシップの考え方は設問の通りですが、

状況に応じて最適なリーダーが変わりながら

メンバー全員が主体的に取り組むことを

特徴とします。

参考になった数19

02

リーダーシップとは、集団をまとめ目標に導くものです。人々の意欲を高め、課題や障害を解決するために必要なものとなります。

選択肢1. リーダーシップの行動理論は、リーダーになる人とならない人の差について、人の身体的特徴や性格の特性との関連で明らかにした。

不適切。
設問はリーダーシップ特性理論の説明となります。リーダーシップ行動理論とは、リーダーの役割を担う個人の感情や行動を科学的に評価、チームメンバーやチームを取り巻く環境に影響を与えるパターンを見出すものです。

選択肢2. フォロワーシップの理論は、チームメンバーがリーダーに対して異議申し立てなどをせずに全面的に従うことの重要性を示した。

不適切。
設問は強制型リーダーシップの説明です。フォロワーシップの理論とは、部下が上司を支援する力のことです。

選択肢3. リーダーシップのコンティンジェンシー理論は、どのような状況においても普遍的なリーダーシップ行動をとることの有効性を示した。

不適切。
コンティンジェンシー理論とは、どのような状況にも対応しうるリーダーシップは存在しないという考え方で、組織の変化に合わせて最適なリーダーを選出する方法となります。
 

選択肢4. サーバント・リーダーシップの考え方は、リーダーのもとにメンバーを従わせることにより、効果的に組織をコントロールすることの重要性を示した。

不適切。
サーバント・リーダーシップの考え方は、リーダーである人は、部下に積極的に関わり、意見を聞きます。その上で組織の進むべき方向を指し示し、部下を導くものです。

選択肢5. シェアド・リーダーシップの考え方は、各メンバーが持つ情報・資源・スキルなどを必要な場面で効果的に用いて、一人一人がリーダーシップを発揮することの重要性を示した。

設問の通り。

チームメンバーそれぞれがリーダーシップを相互に発揮するものです。
 

参考になった数4

03

本設問で挙げられているリーダーシップとは、組織やメンバーなどに対する影響力や統率力などの事を言います。リーダーシップに大きな影響を与えるものとして、フォロワーシップがあります。

選択肢1. リーダーシップの行動理論は、リーダーになる人とならない人の差について、人の身体的特徴や性格の特性との関連で明らかにした。

✕ リーダーシップの行動理論においては、リーダーに適しているという要素がどのようなものであるかを分析し、かつその要素は後天的に獲得できる要素に限定して着目する事としています。人の身体的特徴は先天的な要素のため、リーダーシップの行動理論においては着目しません。

先天的な要素に着目し、リーダーの適性について述べているのはリーダーシップの特性理論です。

選択肢2. フォロワーシップの理論は、チームメンバーがリーダーに対して異議申し立てなどをせずに全面的に従うことの重要性を示した。

✕ フォロワーシップとは、所属組織やリーダーなどに対して肯定的に発揮される影響力の事を言います。リーダーに対して異議申し立てをせず、全面的に従ってしまえば、リーダーの考え以外の意見は却下されてしまう事となります。チームメンバーはイエスマンにならざるを得ず、リーダーと異なる意見を持つ事が出来なくなってしまうため、チームにとって悪影響となってしまいます。よって、選択肢の内容は不適切です。

選択肢3. リーダーシップのコンティンジェンシー理論は、どのような状況においても普遍的なリーダーシップ行動をとることの有効性を示した。

✕ リーダーシップのコンティジェンシー理論では、業務の内容によって適したリーダーシップの内容が異なり、状況によって変化させ、柔軟に対応する事が重要であると述べています。普遍的なリーダーシップ行動を取る事を求めてはいません。

選択肢4. サーバント・リーダーシップの考え方は、リーダーのもとにメンバーを従わせることにより、効果的に組織をコントロールすることの重要性を示した。

✕ サーバント・リーダーシップとは、メンバーに対してまずは奉仕の心で接し、信頼関係を築いた上で、一緒に成長していく形を取る考え方の事を言います。選択肢の内容は「支配型リーダーシップ」の説明となっています。

選択肢5. シェアド・リーダーシップの考え方は、各メンバーが持つ情報・資源・スキルなどを必要な場面で効果的に用いて、一人一人がリーダーシップを発揮することの重要性を示した。

〇 選択肢の通りです。シェアド・リーダーシップを活用する事により、リーダー個人の負担が分散されるなどのメリットが得られます。

参考になった数0