社会保険労務士の過去問
第51回(令和元年度)
労務管理その他の労働に関する一般常識 問2

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問題

社労士試験 第51回(令和元年度) 択一式 労務管理その他の労働に関する一般常識 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

我が国の労使間の交渉に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
なお、本問は、「平成29年労使間の交渉等に関する実態調査(厚生労働省)」を参照しており、当該調査による用語及び統計等を利用している。
  • 労働組合と使用者(又は使用者団体)の間で締結される労働協約の締結状況をみると、労働協約を「締結している」労働組合は9割を超えている。
  • 過去3年間(平成26年7月1日から平成29年6月30日の期間)において、「何らかの労使間の交渉があった」事項をみると、「賃金・退職給付に関する事項」、「労働時間・休日・休暇に関する事項」、「雇用・人事に関する事項」が上位3つを占めている。
  • 過去3年間(平成26年7月1日から平成29年6月30日の期間)において、使用者側との間で行われた団体交渉の状況をみると、「団体交渉を行った」労働組合が全体の約3分の2、「団体交渉を行わなかった」労働組合が約3分の1になっている。
  • 過去3年間(平成26年7月1日から平成29年6月30日の期間)において、労働組合と使用者との間で発生した労働争議の状況をみると、「労働争議があった」労働組合は5%未満になっている。
  • 使用者側との労使関係の維持について労働組合の認識をみると、安定的(「安定的に維持されている」と「おおむね安定的に維持されている」の合計)だとする割合が約4分の3になっている。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解:5

1:正しい
設問の実態調査によると労働協約を締結している労働組合は「94.7%」となっており、設問のとおり、9割を超えているので正しい内容になります。

2:正しい
設問の実態調査によると「賃金・退職給付に関する事項」89.7%「労働時間・休日・休暇に関する事項」79.0%「雇用・人事に関する事項」65.9%と上位3つを占めており正しい内容になります。

3:正しい
設問の実態調査によると「団体交渉を行った」労働組合が67.6%「団体交渉を行わなかった」労働組合が32.0%となっており、設問のとおり、「団体交渉を行った」労働組合が全体の約3分の2、「団体交渉を行わなかった」労働組合が約3分の1になっているため正しい内容になります。

4:正しい
設問の実態調査によると「労働争議があった」労働組合は1.7%「労働争議がなかった」労働組合は98.1%となっており、設問のとおり、「労働争議があった」労働組合は5%未満のため正しい内容になります。

5:誤り
設問の実態調査によると「安定的に維持されている」42.7%「おおむね安定的に維持されている」46.4%となっており、その合計は89.1%で約9割となるので、設問の「約4分の3になっている」というのは誤りになります。

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02

1 〇 設問のとおりです。労働協約を「締結している」労働組合は9割を超えています。
(平成29年労使間の交渉等に関する実施調査(厚生労働省))

2 〇 設問のとおりです。「賃金・退職給付に関する事項」、「労働時間・休日・休暇に関する事項」、「雇用・人事に関する事項」が1~3位を占めています。
(平成29年労使間の交渉等に関する実施調査(厚生労働省))

3 〇 設問のとおりです。割合は、「団体交渉を行った」労働組合が全体の約3分の2、「団体交渉を行わなかった」労働組合が約3分の1です。
(平成29年労使間の交渉等に関する実施調査(厚生労働省))

4 〇 労働争議は年々低下傾向を示し、設問のとおり、労働争議があった労働組合は5%未満になっています。
(平成29年労使間の交渉等に関する実施調査(厚生労働省))

4 × 約4分の3ではなく、約9割(89.1%)です。
(平成29年労使間の交渉等に関する実施調査(厚生労働省))

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03

解答:「使用者側との労使関係の維持について労働組合の認識をみると、安定的(「安定的に維持されている」と「おおむね安定的に維持されている」の合計)だとする割合が約4分の3になっている。」が正解です。

選択肢1. 労働組合と使用者(又は使用者団体)の間で締結される労働協約の締結状況をみると、労働協約を「締結している」労働組合は9割を超えている。

労働協約を「締結している」労働組合は94.7%で9割を超えています。

選択肢2. 過去3年間(平成26年7月1日から平成29年6月30日の期間)において、「何らかの労使間の交渉があった」事項をみると、「賃金・退職給付に関する事項」、「労働時間・休日・休暇に関する事項」、「雇用・人事に関する事項」が上位3つを占めている。

労使間の交渉のあった事項は、「賃金・退職給付に関する事項」、「労働時間・休日・休暇に関する事項」、「雇用・人事に関する事項」が上位3つになります。

選択肢3. 過去3年間(平成26年7月1日から平成29年6月30日の期間)において、使用者側との間で行われた団体交渉の状況をみると、「団体交渉を行った」労働組合が全体の約3分の2、「団体交渉を行わなかった」労働組合が約3分の1になっている。

「団体交渉を行った」労働組合が67.6%と全体の約3分の2、「団体交渉を行わなかった」労働組合が32.0%と約3分の1です。

選択肢4. 過去3年間(平成26年7月1日から平成29年6月30日の期間)において、労働組合と使用者との間で発生した労働争議の状況をみると、「労働争議があった」労働組合は5%未満になっている。

「労働争議があった」労働組合は1.7%のため、5%未満になります。

選択肢5. 使用者側との労使関係の維持について労働組合の認識をみると、安定的(「安定的に維持されている」と「おおむね安定的に維持されている」の合計)だとする割合が約4分の3になっている。

×

安定的(「安定的に維持されている」42.7%と「おおむね安定的に維持されている」46.4%の合計)は「約9割」で約4分の3(75%)ではありません。

参考になった数1