社会保険労務士の過去問
第53回(令和3年度)
労務管理その他の労働に関する一般常識 問4

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問題

社労士試験 第53回(令和3年度) 選択式 労務管理その他の労働に関する一般常識 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文中の( D )の部分を選択肢の中の最も適切な語句で埋め、完全な文章とせよ。
1 労働施策総合推進法は、労働者の募集・採用の際に、原則として、年齢制限を禁止しているが、例外事由の一つとして、就職氷河期世代(( A ))の不安定就労者・無業者に限定した募集・採用を可能にしている。
2 生涯現役社会の実現に向けた環境を整備するため、65歳以降の定年延長や66歳以降の継続雇用延長、高年齢者の雇用管理制度の整備や定年年齢未満である高年齢の有期契約労働者の無期雇用への転換を行う事業主に対して、「( B )」を支給している。また、( C )において高年齢退職予定者の情報を登録して、その能力の活用を希望する事業者に対してこれを紹介する高年齢退職予定者キャリア人材バンク事業を実施している。
一方、働きたい高年齢求職者の再就職支援のため、全国の主要なハローワークに「生涯現役支援窓口」を設置し、特に65歳以上の高年齢求職者に対して職業生活の再設計に係る支援や支援チームによる就労支援を重点的に行っている。ハローワーク等の紹介により60歳以上の高年齢者等を雇い入れた事業主に対しては、「( D )」を支給し、高年齢者の就職を促進している。
既存の企業による雇用の拡大だけでなく、起業によって中高年齢者等の雇用を創出していくことも重要である。そのため、中高年齢者等(( E ))が起業を行う際に、従業員の募集・採用や教育訓練経費の一部を「中途採用等支援助成金(生涯現役起業支援コース)」により助成している。
  • 高年齢者雇用継続助成金
  • 人材開発支援助成金
  • 人材確保等支援助成金
  • 特定求職者雇用開発助成金

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この過去問の解説 (3件)

01

特定求職者雇用開発助成金 が正解です。

選択肢4. 特定求職者雇用開発助成金

特定求職者雇用開発助成金

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/tokutei_konnan.html

高年齢者や障害者等の就職困難者をハローワーク等の紹介により、継続して雇用する労働者(雇用保険の一般被保険者)として雇い入れる事業主に対して助成されます。

「ハローワーク等の紹介により60歳以上の高年齢者等を雇い入れた事業主」という文章から人材開発を想起させる人材開発支援助成金ではないと推測されます。高年齢求職者に特化しており、人材確保等支援助成金も除外できると思います。

高年齢者雇用継続助成金と特定求職者雇用開発助成金で悩みますが、実際には高年齢者雇用継続助成金というものはありません。「特に65歳以上の高年齢求職者に対して」について、雇用保険2事業の就職支援法事業に特定求職者の定義があります。公共職業安定所に求職の申込をしているが、雇用保険の被保険者ではなく、受給資格者でもない者を対象としており、就職が難しそうな求職者となります。65歳以上の高年齢求職者は特定求職者になり得るため、特定求職者雇用開発助成金が正しいです。

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02

【正しい選択肢】特定求職者雇用開発助成金 が正しいです。

選択肢4. 特定求職者雇用開発助成金

【ポイント・考え方】

 助成金については、試験に向けた学習の優先度がどうしても低くなりがちかと推察しますので(筆者はそれで構わないと思っています)、消去法でいくのがよいと思います。

 設問文から、該当の助成金にかかるキーワードは「高年齢者」の「再就職」「就労」ですので、

  「高年齢者雇用継続助成金」は雇用「継続」向けであり「再就職」向けではない点

  「人材開発支援助成金」は「人材開発」向けであり「就労」向けではない点

  「人材確保等支援助成金」は「高年齢者」向けに絞ったものであるかどうかがわからない点

から、選択肢から外すことが可能かと考えます。

【学習・実務に向けたワンポイント】

 助成金については、種類や適用条件が多く変化も多いので、方向性を絞ってから学習・修得するのがよいと思います。

 試験向けには実務経験者以外は、学習よりも一般的な常識からの推察力が必要だと感じます。

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03

4 .特定求職者雇用開発助成金 正解です。

高年齢求職者の再就職支援のためものです

問題文から「ハローワーク等の紹介により」

とありますので

選択肢の、雇用継続、人材開発、人材確保は馴染まないと考えて消去法で

「④特定求職者」のキーワードから選択しますが

非常に難しい問題です。

雇用保険のテキストからの知識と

連動出来ると良いです。

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