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測量士補の過去問 平成28年度(2016年) 問8

問題

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次の文は、GNSS測量機を用いた測量における誤差について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
   1 .
GNSSアンテナの向きをそろえて整置することで、マルチパスの影響を軽減することができる。
   2 .
GNSS衛星とGNSS測量機の時計の違いにより生じる時計誤差は、基線解析を行うことで消去することができる。
   3 .
仰角の低いGNSS衛星を使用すると、対流圏の影響による誤差が増大する。
   4 .
2周波で基線解析を行うことによって、電離層の影響による誤差を軽減することができる。
   5 .
観測点の近くに強い電波を発する施設などがあると、誤差が生じることがある。
( 測量士補試験 平成28年度(2016年) 問8 )
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この過去問の解説 (4件)

6
解答:1

解説
1:間違い
アンテナの向きを揃えたとしても、マルチパスの影響を防ぐことはできません。GNSSアンテナの向きを揃えるのは、PCV補正を行うために必要なことです。

2:正しい
GNSS衛星とGNSS測量機の時計の違いにより生じる時計誤差は、基線解析を行うことで消去することができます。

3:正しい
仰角が低い状態のGNSS衛星を使用すると、受信される電波が大気により遅延が多くなるとともに、マルチパスの影響も受けやすくなります。

4:正しい
電離層遅延誤差は周波数に依存するため、2周波で基線解析を行うことによって軽減することができます。

5:正しい
GNSS測量機は衛星からの電波を受信して観測するので、強い電波を発する構造物が近くにあると、誤差が生じることがあります。

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3
解答 1

解説
GNSS測量による誤差に関する問題です。

1.間違い
マルチパスとは、GNSS衛星からの電波が障害物などに反射してGNSSアンテナに到着する現象のことです。
アンテナの向きを揃えるのは、アンテナに入射する電波の方向により電波の位相がずれ観測値に影響を与えるためです。

2.正しい
2個の衛星と2個のGNSS受信機による電波の波(位相)の差(二重位相差といいます)の解析により、衛星時計と受信機時計の誤差を消去する事ができます。

3.正しい
対流圏遅延誤差とは、地球上の大気の層(対流圏)をGNSS衛星の電波が通過するときに生じる速度遅延による誤差のことです。
仰角の低いGNSS衛星を使用してしまうと、この対流圏の通過時間が長くなるために誤差が増加します。

4.正しい
電離層遅延誤差とは、大気が電気を帯びた層(電離層)中をGNSS衛星からの電波が通過するときに屈折し、到達時間に遅延が生じる誤差のことです。
1級GNSS測量ではL1、L2の2周波受信を受信して解析することにより、この遅延を補正しています。

5.正しい
GNSS測量は、衛星からの電波を地上で受信して行われるため、この電波が妨害されれば当然誤差が生じることとなります。


したがって、間違っている選択肢は 1 となります。

2

GNSS測量機を用いた測量における誤差の問題です。

選択肢1. GNSSアンテナの向きをそろえて整置することで、マルチパスの影響を軽減することができる。

誤り。アンテナの向きを揃えるのは位相特性をそろえるためであり、マルチパスは衛星からの電波が障害物などに反射してアンテナに到達する現象です。双方に関係がありません。

選択肢2. GNSS衛星とGNSS測量機の時計の違いにより生じる時計誤差は、基線解析を行うことで消去することができる。

正しい。GNSS衛星とGNSS測量機の時計の違いにより生じる時計誤差は、基線解析を行うことで消去することができます。

選択肢3. 仰角の低いGNSS衛星を使用すると、対流圏の影響による誤差が増大する。

正しい。仰角の低いGNSS衛星を使用すると、対流圏の影響による誤差が増大します。

選択肢4. 2周波で基線解析を行うことによって、電離層の影響による誤差を軽減することができる。

正しい。2周波で基線解析を行うことによって、電離層の影響による誤差を軽減することができます。

選択肢5. 観測点の近くに強い電波を発する施設などがあると、誤差が生じることがある。

正しい。観測点からの電波が測量機に影響を与えるため、誤差が生じます。

2

1.×

GNSSのアンテナの向きを揃える理由は、電波の位相がずれ数値が変化しないようにするためです。マルチパスを発生させない為ではないので、間違いです。

2.〇

基線解析とは、受信されたデータを元にして、基線の長さと方向を確定させる作業です。観測データを入力してソフトウェアによる計算を行います。

時計誤差とは、GNSS測量において、衛星が電波を送信する時間(時計)と、受信機が受信をした時間(時計)において発生する誤差です。

時計誤差は基線解析によって解消できるため、正しいです。

3.〇

対流圏遅延誤差とは、対流圏(地上~10㎞程度の大気の層)をGNSS衛星からの電波が通過する際に生じる速度遅延による誤差です。対流圏を通る距離が長ければ長いほど影響が受けやすくなります。修正方法として、基線解析ソフトに設定されているデフォルト値を用いて気象補正が行われます。正しいです。

4.〇

電離層遅延誤差とは、GNSS衛星からの電波が電離層を通過する場合に屈折し、アンテナへの到達時間が変化する誤差です。2周波での基線解析によって誤差を軽減させることができます。正しいです。

5.〇

GNSS測量は、衛星からの電波を受信して計測値を出します。この電波が妨害されると数値に誤差が生じてしまう為、観測地点の周辺状況も考慮する必要があります。正しいです。

よって問の答えは 1 となります。

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