測量士補の過去問
平成28年度(2016年)
問10

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問題

測量士補試験 平成28年度(2016年) 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

次のa~dの文は、水準測量について述べたものである。( ア )~( エ )に入る語句の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。

a. 接眼レンズで十字線が明瞭に見えるように調節し、目標物への焦点を合わせることで、( ア )による誤差を小さくできる。
b. 標尺の最下部付近の視準を避けて観測すると、( イ )を小さくできる。
c. ( ウ )誤差を消去するには、レベルと標尺の間隔が等距離となるように整地し、観測する。
d. ( エ )誤差を小さくするには、三脚の特定の1本を常に同一の標尺に向けて整置し、観測する。
  • ア:視準線  イ:地球表面の湾曲による誤差  ウ:鉛直軸  エ:視準線
  • ア:視差   イ:大気による屈折誤差     ウ:鉛直軸  エ:視準線
  • ア:視準線  イ:大気による屈折誤差     ウ:視準線  エ:鉛直軸
  • ア:視差   イ:地球表面の湾曲による誤差  ウ:鉛直軸  エ:視準線
  • ア:視差   イ:大気による屈折誤差     ウ:視準線  エ:鉛直軸

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この過去問の解説 (4件)

01

解答:5

a. 接眼レンズで十字線が明瞭に見えるように調節し、目標物への焦点を合わせることで、視差による誤差を小さくできます。

b. 標尺の最下部付近(1級水準測量では下方20cm以下)の視準を避けて観測すると、大気中の屈折による誤差を小さくできます。

c. 視準軸誤差は、望遠鏡の視準軸と気泡管軸が平行でないために生じる誤差です。
視準軸誤差を消去するには、レベルと前視・後視標尺の間隔が等距離となるように整地し、観測します。

d. 鉛直軸誤差は、レベルの鉛直軸が傾いているために生じる誤差です。
鉛直軸誤差を小さくするには、レベルの望遠鏡と三脚の特定の1本を特定の標尺に対向するように整置し、観測します。

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02

a.

接眼レンズで十字線が明瞭に見えるように調節し、目標物への焦点を合わせることで、(視差視準線)による誤差を小さくできる。

b.

標尺の最下部付近の視準を避けて観測すると、(大気による屈折誤差地球表面の湾曲による誤差)を小さくできる。

c.

視準線鉛直軸)誤差を消去するには、レベルと標尺の間隔が等距離となるように整地し、観測する。

d.

視準線鉛直軸)誤差を小さくするには、三脚の特定の1本を常に同一の標尺に向けて整置し、観測する。

よって問の答えは 5 となります。

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03

水準測量についての問題です。

選択肢5. ア:視差   イ:大気による屈折誤差     ウ:視準線  エ:鉛直軸

水準測量に関する穴埋め問題です。

a.接眼レンズで十字線が明瞭に見えるように調節し、目標物への焦点を合わせることで、「視差」による誤差を小さくできる。

b.標尺の最下部付近の視準を避けて観測すると、「大気による屈折誤差」を小さくできる。

c.「視準線」誤差を消去するには、レベルと標尺の間隔が等距離となるように整地し、観測する。

d.「鉛直軸」誤差を小さくするには、三脚の特定の1本を常に同一の標尺に向けて整置し、観測する。

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04

解答 5

解説
レベルを用いた水準測量の誤差に関する問題です。
語句の組合せは、次のようになります。

ア:視差
望遠鏡の対物レンズと接眼レンズの焦点が合致していないために生じる誤差

イ:大気による屈折誤差
地表面に近いほど大気密度が大きくなるために生じる光の屈折誤差
1級水準測量では、標尺の下方20㎝以下を読定してはならないことになっています。

ウ:視準線
望遠鏡の視準線と気泡管軸が平行でないために生じる誤差

エ:鉛直軸
レベルの鉛直軸が傾いているために生じる誤差
完全に消去することはできませんが、累積を防ぐ事ができます。


したがって、正しい語句の組み合わせは 5 となります。

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