測量士補の過去問
平成28年度(2016年)
問11

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問題

測量士補試験 平成28年度(2016年) 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、水準測量で使用するレベルについて述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
  • 電子レベルは、標尺のバーコード目盛を読み取り、標尺の読定値と距離を自動的に測定することができる。
  • 自動レベルのコンペンセータは、視準線の傾きを自動的に補正するものである。
  • くい打ち法(不等距離法)により、自動レベルの視準線の調整を行うことができる。
  • 自動レベルの点検調整では、円形気泡管を調整する必要がある。
  • 自動レベルは、コンペンセータが地盤などの振動を吸収するので、十字線に対して像は静止して見える。

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この過去問の解説 (4件)

01

解答:5

解説
1:正しい
電子レベルは、専用の標尺に刻まれたバーコード目盛りを読み取り、標尺の読定値と距離を自動的に測定することができます。

2:正しい
自動レベルのコンペンセータは、視準軸の傾きを自動的に補正し水平にできます。

3:正しい
自動レベルは、くい打ち法により視準軸の調整をすることができます。

4:正しい
コンペンセータ機能を有する自動レベルでは、鉛直軸が鉛直になっていなければ、誤差を生じる要因となります。

5:間違い
コンペンセータは視準軸の傾きを補正するものなので、振動を吸収することはできません。

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02

1.〇

水準測量で使用するバーコード標尺は、電子レベルで目盛りを見て、自動的に規定値と距離を測定します。正しいです。

2.〇

コンペンセータ=「自動補正装置」です。自動で視準線気泡管軸水平に保つよう補正してくれる装置です。正しいです。

3.〇

杭打ち調整法とは、オートレベルの視準線気泡管軸水平であるかを確かめる点検方法です。標尺である杭を打ち込んで、それを読み取り調整が必要かの確認をします。正しいです。

4.〇

自動レベルの点検の際は、円形気泡管、視準線、自動補正装置の点検が必要となっています。正しいです。

5.×

コンペンセータ=「自動補正装置」は、オートレベルの視準線と気泡管軸を補正してくれる装置です。地盤等の振動は吸収できず、振動が発生した場合は対象物が微動します。間違いです。

よって問の答えは 5 となります。

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03

解答 5

解説
レベルの特徴に関する問題です。


1.正しい
バーコード標尺は電子レベルの専用標尺で、基本的に同一メーカーの電子レベルと対になったものしか使用することができません。

2.正しい
コンペンセータは視準線と気泡管軸を振子の原理で、自動的に水平(平行)に保つ装置です。

3.正しい
くい打ち法とは、レベルの気泡管軸と視準線が水平(平行)であるかどうかを調べる点検調整方法です。

4.正しい
1級及び2級の水準測量では、観測期間中におおむね10日ごとに器械の点検を行う必要があり、自動レベルの点検では円形気泡管と視準線、及びコンペンセータの点検を行う必要があります。

5.間違い
コンペンセータは、振子の原理により視準線と気泡管軸を平行に保つものです。
地盤の振動は吸収しないため、地盤の振動がある場合は望遠鏡視野の中で像が微動します。


したがって、間違っている選択肢は 5 となります。

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04

水準測量についての問題です。

選択肢1. 電子レベルは、標尺のバーコード目盛を読み取り、標尺の読定値と距離を自動的に測定することができる。

正しい。電子レベルは、標尺のバーコード目盛を読み取り、標尺の読定値と距離を自動的に測定することができます。

選択肢2. 自動レベルのコンペンセータは、視準線の傾きを自動的に補正するものである。

正しい。自動レベルのコンペンセータは、視準線の傾きを自動的に補正するものです。

選択肢3. くい打ち法(不等距離法)により、自動レベルの視準線の調整を行うことができる。

正しい。くい打ち法(不等距離法)はレベルの気泡管軸と視準軸(線)が平行(水平)であるかどうかを調べる点検・調整法です。自動レベルでの水準線の調整を行うことができます。

選択肢4. 自動レベルの点検調整では、円形気泡管を調整する必要がある。

正しい。自動レベルの点検調整では、円形気泡管を調整しなければなりません。

選択肢5. 自動レベルは、コンペンセータが地盤などの振動を吸収するので、十字線に対して像は静止して見える。

間違い。コンペンセータは視準線と気泡管軸を振子の原理で自動的に平行に保つ装置です。地盤の振動によって振子は揺れてしまうので、振動は吸収しません。

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