測量士補の過去問
平成28年度(2016年)
問14
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問題
測量士補試験 平成28年度(2016年) 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、地形測量における地形の表現方法について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
- 同一の等高線は、途中で2本以上に分岐することはない。
- 補助曲線は、主曲線だけでは表せない緩やかな地形などを適切に表現するために用いる。
- 傾斜の急な箇所では、傾斜の緩やかな箇所に比べて、等高線の間隔が狭くなる。
- 山の尾根線や谷線は、等高線と直角に交わる。
- 等高線が図面内で閉合する場合、必ずその内部に山頂がある。
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この過去問の解説 (4件)
01
解説
地形図の等高線描画に関する問題です。
1.正しい
等高線は、同じ高さの面で切った切り口の跡となります。
同じ高さの等高線は、交差したり渦巻状に描かれることはありませんので、必ず閉じた曲線となります。
2.正しい
等高線は、計曲線、主曲線、補助曲線で構成されます。
主線間隔の1/2や1/4で描かれる曲線を補助曲線といい、緩い傾斜地や起伏の細かい土地などで主曲線だけではその土地の特徴を表すことができない場合に用いられ、補助曲線は破線で描かれます。
3.正しい
等高線間隔が広い場合には緩やかな傾斜地を表し、狭い場合には急な斜面を表しています。
4.正しい
等高線の凸部を結んだ線を尾根線、凹部を結んだ線を谷線といいます。
尾根線、谷線ともに凹凸部を結ぶ線なので、等高線とは直交します。
5.間違い
等高線が図面内で閉合する場合は、山頂付近と窪んだ土地の場合があります。
閉合した等高線の内側が高いか低いのかは判断がつかないため、高い場合は標高点、低い場合は内側へ向かって矢印や等間隔の直線が付けてあります。
したがって、間違っている選択肢は 5 となります。
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02
等高線の表現に関する問題です。
正しい。等高線は途中で分岐することはありません。また、螺旋状に描かれることもなく、必ず閉じた曲線となります。
正しい。主曲線の他に、主線間隔の1/2や1/4で描かれる補助曲線などがあり、ゆるい地形など、主曲線で表しにくい特徴を表現するために使います。
正しい。等高線の間隔が狭い場所は傾斜の急な場所です。
正しい。等高線が、標高が低いほうに凸になっている所が尾根で、凸の先端を結んだ線が尾根線、凹の先端を結んだ線が谷線です。必ず直交した関係になります。
間違い。等高線が図面内で閉合していたとしても、内部が山頂である場合と、窪地である場合があります。閉合した場所というだけでは山頂であるかは区別がつかず、矢印などで区別されます。
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03
1.〇
等高線とは同じ高さの線となります。途中で分岐して高さが変わったりすることはありませんので、必ず1本の線となります。正しいです。
2.〇
国土地理院の地図では、主曲線、計曲線、第一次補助曲線、第二次補助曲線の4種類があります。
補助曲線に関しては、破線で表現され、主曲線や計曲線で表すことはできない細かい記載が必要な場合に用いられます。
3.〇
等高線の間隔が狭いということは、高さが急激に変化していることを示しています。逆に緩い場合は等高線の間隔が広くなります。正しいです。
4.〇
尾根線・・・等高線の凸の部分を結んだ線
谷線・・・等高線の凹の部分を結んだ線
凹凸を結ぶ為、等高線と直角になります。正しいです。
5.×
等高線が閉合する場合、頂上とおう地(くぼんだ土地、蟻地獄のイメージ)のどちらかが可能性があります。等高線の標高を見れば分かりますが、閉合する場合必ず内部に山頂がある、とは限らない為、間違いです。
よって問の答えは 5 となります。
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04
解説
1:正しい
1本の等高線はその図面の中または外で必ず閉合し、途中で消失したり分岐することはありません。
2:正しい
補助曲線は主曲線だけでは表せない地形などを適切に表現するために用いられます。
3:正しい
急斜面なら等高線の相互間の距離は狭く、緩傾斜ならば広くなります。
4:正しい
山の尾根線(最大傾斜線)や谷線(凹線)は、等高線と直角に交わります。
5:間違い
等高線が図面内で閉合する場合は、山頂だけでなく凹地などの場合もあります。
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