測量士補の過去問
平成29年度(2017年)
問21

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問題

測量士補試験 平成29年度(2017年) 問21 (訂正依頼・報告はこちら)

図21は、国土地理院刊行の電子地形図1/25000の一部(縮尺を変更、一部を改変)である。次の文は、この図に表現されている内容について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
問題文の画像
  • 尾道駅前にある郵便局の南東に灯台がある。
  • 市役所と博物館の水平距離は850m以上である。
  • 栗原川は北から南へ流れている。
  • 竜王山の山頂と尾道駅の標高差は130m以下である。
  • 裁判所と警察署が隣接している。

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この過去問の解説 (3件)

01

解答:4

1:正しい
灯台の地図記号は、尾道駅前にある郵便局の南東に海を隔ててあります。

2:正しい
市役所の地図記号は地形図の東端中央部に位置しており、博物館の地図記号は地形図中央付近のやや右に位置しています。
図上距離は画面の大きさによって変わるので、具体的な数字は示しません。
地形図下に記載されているスケールと計測した図上距離を比較して、水平距離を求めます。

3:正しい
栗原川の注記の上方に7mの標高点があり、栗原川の海沿いには3.0mの三角点があるので、栗原川は北から南に流れていることが分かります。

4:間違い
地形図の西端中央やや上方にある竜王山の三角点は、144.5mです。
尾道駅は、計曲線と主曲線を見ると標高が10mであることが分かります。
そのため、両者の標高差は、134.5mです。

5:正しい
地形図の西側下方に裁判所と警察署の地図記号があり、両者は隣接しています。

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02

地図から必要な情報を正確に読み取る力を試す問題です。地図記号を覚えること、地図上の距離と地図の縮尺から、実際の距離を正確に計算できることがポイントです。

選択肢1. 尾道駅前にある郵便局の南東に灯台がある。

尾道駅前の郵便局の地図記号の右下に、海を隔てて、灯台の地図記号があります。方位マークから判断すると、右下は南東の方角にあたりますので、本肢は正しいです。

選択肢2. 市役所と博物館の水平距離は850m以上である。

市役所の地図記号と博物館の地図記号の地図上の距離は、約4.7㎝メートルです。本地図の縮尺は25000分の1ですから、0.047に25000をかけると、1175メートルとなり、これが市役所と博物館の現実の距離となります。850mル以上ですので、本肢は正しいです。

選択肢3. 栗原川は北から南へ流れている。

地図上で、栗原川の下部には、河口があります。従って、栗原川は地図上で上から下に流れています。方位マークを見ると、地図の上が北部、下が南部となっていますので、栗原川は、北から南に流れており、本肢は正しいです。

選択肢4. 竜王山の山頂と尾道駅の標高差は130m以下である。

地図上で竜王山の近くに三角点があり、その標高は144.5m、同じく、尾道駅付近には水準点があり、その標高は3.1mです。その差は130mを超えるので、本肢は誤りです。

選択肢5. 裁判所と警察署が隣接している。

地図上の左下隅には、裁判所の地図記号と警察署の地図記号が隣接して表記されています。従って、本肢は正しいです。

まとめ

地図の見方は、地図から必要な情報を読み取る問題を繰り返し解いていくうちに、自然に覚えてゆきます。

参考になった数3

03

地形図の問題です。縮尺記号を定規で測り縮尺記号が定規で何cmになるのかをあらかじめ確認しましょう。

選択肢1. 尾道駅前にある郵便局の南東に灯台がある。

尾道駅の前にある郵便局の南東に灯台があります。

選択肢2. 市役所と博物館の水平距離は850m以上である。

縮尺記号を図ると1000mで6cmとなっています。市役所と博物館は5.5㎝になり、約916mになります。

よって850m以上になります。

選択肢3. 栗原川は北から南へ流れている。

栗原川は地図の北から南へ流れています。

選択肢4. 竜王山の山頂と尾道駅の標高差は130m以下である。

竜王山の三角点の標高値は144.5m、尾道駅付近の水準点の標高値は3.1mになっています。

標高差は、144.5m-3.1m=141.4mになり130m以上あります。

選択肢5. 裁判所と警察署が隣接している。

地図の南西に警察署と裁判所が近接してあります。

まとめ

地形図の読図はよく出るので、地図記号や縮尺・等高線等覚えておくといいでしょう。

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