測量士補の過去問
平成29年度(2017年)
問28
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問題
測量士補試験 平成29年度(2017年) 問28 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、公共測量における河川測量について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
- 河川測量とは、河川や海岸などの調査や維持管理のために行う測量である。
- 定期横断測量に使用する距離標を20 km間隔で水位標の近辺に設置した。
- 定期縦断測量の基準とする水準基標の高さを一等水準点から2級水準測量で求めた。
- 深浅測量において、船位をGNSS測量機を用いて測定した。
- 深浅測量において、水深をロッド(測深棒)を用いて直接測定した。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:正しい
河川測量は、河川や海岸等の調査及び河川の維持管理等に用いる測量です。
2:間違い
距離標設置間隔は、河川の河口または幹川への合流点に設けた起点から、河心に沿って200mが標準です。
水準基標設置間隔は、5kmから20kmまでを標準としています。
3:正しい
定期縦断測量の基準となる水準基標の高さを決定する水準基標測量は、2級水準測量によって行います。
4:正しい
深浅測量において測深位置または船位の測定は、ワイヤーロープ、TSまたはGNSS測量機のいずれかを用いて行います。
5:正しい
深浅測量において、水深が浅い場合は、ロッド(測深棒)またはレッド(測深錘)を用いて直接測定により行います。
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02
河川全般に関する問題です。
問題文について考えてみましょう。
河川測量とは、河川や海岸等の調査、及び河川の維持管理等に用られる測量です。
距離標は起点から河心線に沿い、200m間隔で設置されます。
水準基標は2級水準測量により求められます。
設置間隔は5㎞~20㎞を標準とします。
船位(測深位置)は、ワイヤーロープやTS、GNSSを用いて測定します。
水際杭からの距離がわかります。
深浅測量の水深測定には、標準で音響測深機が用いられます。
浅い場合にはロッドやレッドが用いられます。
河川測量全般に関する問題です。
内容を確認しておきましょう。
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03
河川測量は、河川、海岸等の調査及び維持管理に用いる測量です。細分化すると、定期縦断測量、定期横断測量、深浅測量、距離標設置測量、水準基標測量、法線測量、海浜測量などが河川測量を構成します。
河川測量は、河川、海岸等の調査及び維持管理に用いる測量と定義されます。
距離標は、河川の河口から上流に向かって両岸に設けられる距離を示す杭です。設置間隔は、河口を起点に200m感覚です。設問はこれを20㎞としているので誤りです。
水準基標は、2級水準測量によって求められ、その設置間隔は、5㎞から20㎞です。
船位(測深位置)は、ワイヤーロープ、トータルステーション、GNSSを用いて水際杭からの距離で測定されます。
深浅測量は、河川、貯水池、湖沼、海岸の水底部の地形を明らかにするため、水深、水位又は潮位を測定し、横断面図のデータファイルを作成するための測量です。深浅測量における水深の測定には、音響測探機が使用されるのが標準ですが、浅い場合はロッドやレッド(ロープの先に鍾をつけたもの)が使用されます。
本問は、河川測量の定義や、河川測量を構成する各種の測量の大まかな概略を理解しているかどうかを確認する問題です。
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