問題
GNSS測量機を用いた測量における主要な誤差要因には、GNSS衛星位置や時計などの誤差に加え、GNSS衛星から観測点までに電波が伝搬する過程で生じる誤差がある。そのうち、( ア )は周波数に依存するため、2周波の観測により軽減することができる。特に、10kmより長い基線の観測では、2周波を受信できるGNSS測量機を使う必要がある。一方、( イ )は周波数に依存せず、2周波の観測により軽減することができないため、基線解析ソフトウェアで採用している標準値を用いて近似的に補正が行われる。( ウ )法では、電子基準点の観測データから作られる補正量などを取得し、解析処理を行うことで、これらの誤差を軽減している。ただし、GNSS衛星から直接到達する電波以外に電波が構造物などに当たって反射したものが受信される現象である( エ )による誤差は、( ウ )法によっても補正できないので、選点に当たっては、周辺に構造物などが無い場所を選ぶなどの注意が必要である。