測量士補の過去問
平成30年度(2018年)
問28
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問題
測量士補試験 平成30年度(2018年) 問28 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、公共測量における河川測量について述べたものである。正しいものはどれか。次の中から選べ。
- 距離標設置測量は、定期横断測量における水平位置の基準となる距離標を設置する測量である。距離標は、左右の岸どちらかに設置する。
- 水準基標測量は、定期縦断測量の標高の基準となる水準基標を設置する測量である。水準基標は、水位標から十分離れた場所に設置する。
- 定期縦断測量及び定期横断測量は、河川の形状を断面図として作成する測量である。これらは、直接水準測量で実施しなければならない。
- 深浅測量は、河川、湖沼などの、水底部の地形を明らかにする測量である。水深の測定は、音響測深機やロッド、レッドなどを用いて行う。
- 法線測量は、河川又は海岸において、築造物の新設や改修などを行う場合に、等高・等深線図データファイルを作成する測量である。作成する範囲は、前浜と後浜を含む範囲である。
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この過去問の解説 (3件)
01
解答:4
解説
1:間違い
距離標設置測量は、河心線の接線に対して直角方向の両岸の堤防法肩または放面等に距離標を設置します。
2:間違い
水準基標測量は、2級水準測量により行い、水準基準は水位標に近接した位置に設置します。
3:間違い
定期横断測量は、水際標を境にして陸部と水部に分け、陸部では横断測量、水部では深浅測量を行います。
なお、陸部の横断測量では、地形や地物等の状況により、直接水準測量または間接水準測量により行います。
4:正しい
深浅測量では、音響測深機を用いて水深の測定を行い、水深が浅い場合には、ロッドやレッドなどを用いて行います。
5:間違い
法線測量は、計画資料に基づいて河川または海岸において築造物の新設または回収を行う場合に、法線上に杭を設置し、線形図データファイルを作成する測量です。問題文での測量は海浜測量のことです。
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02
この問題は、河川測量(全般)に関する問題です。なお、河川測量とは、河川の計画、調査、実施設計、用地取得、管理等に用いられる測量であり、基本測量成果、基準点測量、水準測量、地形測量の成果を使用して行います。
距離標は、左右の両岸に設置しなくてはならないので、本肢は誤りです。
水準基標は、水位標に近い位置に設置しなくてはならないので、本肢は誤りです。
定期縦断測量及び定期横断測量では、トータルステーションやGNSS測量機を使った間接水準測量も行えるので、本肢は誤りです。
深浅測量において、水位の測定は、標準では音響測深機、浅い場所ではやロッド、レッドなどを用いて行います。従って、本肢は正しいです。
法線測量とは、現地の法線上に杭を設置し、線形図データファイルを作成する作業です。等高・等深線図などを作成するのは海浜測量です。従って、本肢は誤りです。
この問題では、法線測量や海浜測量といったマイナーな分野からの選択肢もありましたが、河川測量の基本を押さえておけば、それらがわからなくても問題は解けます。
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03
河川測量に関する問題です。
×
距離標は左岸、右岸の両岸に設置されます。
×
水準基標は、水位標から近い場所に設置します。
×
TSやGNSS測量機を使用した間接水準測量でも実施できます。
○
問題文の通り正しい選択になります。
×
法線測量は現地の法線上に杭を設置し線形図データファイルを作成する作業です。
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