測量士補の過去問
平成30年度(2018年)
問27

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

測量士補試験 平成30年度(2018年) 問27 (訂正依頼・報告はこちら)

点A,B,C,Dで囲まれた土地に杭を設置することとなった。各点の座標値は表27のとおりである。点Cの座標をX=26.50m, Y=26.40mと誤って杭を設置した場合、杭に囲まれた面積は正しい値に比べてどれだけの較差を生じるか。最も近いものを次の中から選べ。
なお、関数の値が必要な場合は、巻末の関数表を使用すること。

問題文の画像
  • 0.41m2
  • 0.48m2
  • 0.82m2
  • 0.96m2
  • 1.92m2

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

解答:0.48m2

選択肢2. 0.48m2

解説

 まずは、正しい値の杭に囲まれた面積を求めます。

面積の求め方は座標法による【Σ{Xn(Yn + 1 - Yn - 1)}/2】で計算します。

40m*(30.2m - 38.2m) = -320.00㎡

35.5m*(26.5m - 40m) = -479.25㎡

26.4m*(38.2m - 30.2m) = 211.20㎡

17.9m*(40m - 26.5m) = 241.65㎡

倍面積は-346.40㎡となり、面積は173.20㎡となります。

 次に点Cの座標値を誤って杭を設置した場合の面積を求めます。

40m*(30.2m - 38.2m) = -320.00㎡

35.5m*(26.4m - 40m) = -482.80㎡

26.5m*(38.2m - 30.2m) = 212.00㎡

17.9m*(40m - 26.4m) = 243.44㎡

倍面積は-347.36㎡となり、面積は173.68㎡となります。

 較差を求めると、173.68㎡ - 173.20㎡ = 0.48㎡ となります。

参考になった数11

02

座標法による面積計算の問題です。本問題は、単純に面積を計算させるのではなく、誤って杭を設置してしまった場合と、正しく杭を設置した場合の面積差を求めるというように、少しひねってあるので、問題を解くのが大変です。

選択肢2. 0.48m2

まず、正しい座標値での面積を座標法で計算します。

①Xa ×(Yb-Yd)=40.00×(30.20-38.20)=-320.00

②Xb ×(Yc-Ya)=35.50×(26.50-40.00)=-479.25

③Xc ×(Yd-Yb)=26.40×(38.20-30.20)=211.20

④Xd ×(Ya-Yc)=17.90(40.00-26.50)=241.65

(①+②+③+③)÷2=-346.40÷2=-173.20㎡(正しい面積)

次に誤った座標値(C点のX座標とY座標を入れ替えて計算してしまった)の面積を座標法で計算します。 

①Xa ×(Yb-Yd)=40.00×(30.20-38.20)=-320.00

②Xb ×(Yc-Ya)=35.50×(26.40-40.00)=-482.80

③Xc ×(Yd-Yb)=26.50×(38.20-30.20)=212.00

④Xd ×(Ya-Yc)=17.90(40.00-26.40)=243.44

(①+②+③+③)÷2=-346.40÷2=-173.68㎡(誤った面積)

※座標計算においては、絶対値が面積になります。

誤った面積から正しい面積を引くと、173.68㎡-173.20㎡=0.48㎡となり、これが求める較差となります。

まとめ

この問題は、正しい面積と誤った面積を計算しなくてはならないので、通常の座標法による面積計算の問題の2倍の計算量を必要とします。

参考になった数2

03

計算問題です。

選択肢2. 0.48m2

誤って杭を設置した時に影響するBCDの面積を求めます。

正しいBCD面積

B=X×(Yn+1-Yn-1)

=35.50×(26.50-38.20)

=35.50×(-11.70)

=-415.35

C=X×(Yn+1-Yn-1)

=26.40×(38.20-30.20)

=26.40×8.00

=211.20

D=X×(Yn+1-Yn-1)

=17.9×(30.20-26.50)

=17.9×3.70

=66.23

合計(倍面積)

-415.35+211.20+66.23=-137.92

面積=(倍面積)÷2

=-137.92÷2

=-68.96m2

誤ったBCD面積

B=X×(Yn+1-Yn-1)

=35.50×(26.40-38.20)

=35.50×(-11.80)

=-418.90

C=X×(Yn+1-Yn-1)

=26.50×(38.20-30.20)

=26.50×8.00

=212.00

D=X×(Yn+1-Yn-1)

=17.9×(30.20-26.40)

=17.9×3.80

=68.02

合計(倍面積)

-418.90+212.00+68.02=-138.88

面積=(倍面積)÷2

=-138.88÷2

=-69.44m2

面積の較差を求めます。

69.44m2-68.96m2=0.48m2

よって 0.48m2 となります。

参考になった数2