登録販売者の過去問
平成25年度(地域2)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 問4

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問題

登録販売者試験 平成25年度(地域2) 医薬品に共通する特性と基本的な知識 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

医薬品に関する記述のうち、正しいものはどれか。
  • 「薬はよく効けばよい」、「多く飲めば早く効く」等と短絡的に考えて、定められた用量を超える量の医薬品を服用すると有害事象につながる危険性が高い。
  • 一般用医薬品に対する誤解や認識不足による不適正な使用や、それに起因する有害事象の発生の防止を図るには、医薬品の販売等に従事する専門家が、購入者等に対して、正しい情報を適切に伝えることが重要となる。
  • 症状を一時的に緩和するために、一般用医薬品を漫然と使い続けていても、有害事象を招くおそれはない。
  • 人体に直接使用されない医薬品は、使用する人の誤解や認識不足によって使い方や判断を誤っても、有害事象につながることはない。

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この過去問の解説 (4件)

01

正解:1、2

1:薬の臨床的効果とその薬物の血中濃度とを対比させると、ある濃度以上で初めて薬の効果が出始めて(最少有効濃度)、さらにある濃度以上では中毒症状が出始める(最少中毒濃度)ことが一般的には知られています。薬の用量は、服用時に薬が有効で中毒の出ない濃度範囲になるように決められます。したがって定められた用量を超えて服薬すると、有害事象を生じる危険性が高まるのです。

2:設問のとおり。

3:一般用医薬品の使用上の注意には、「長期連用しないこと」「○~○回使っても効果がない場合は使用を中止して医師または薬剤師に相談」「短期の使用にとどめること」などの記載があります。一般用医薬品の漫然とした使用は、副作用や、隠れた病気の発見の遅れなどの有害事象を招く恐れがあります。

4:人体に直接使用されない医薬品としては、動物用医薬品、殺虫剤・殺鼠剤、殺菌消毒剤、体外診断用医薬品などがあります。殺虫剤を例にとると、誤って薬液を吸い込んだ場合には有害事象が発生する可能性があります。

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02

1 正しいです。
同様に、「子どもだから大人用のものを半分にして飲ませればよい」などという安易な医薬品の使用も有害事象に繋がる危険性が高くなります。

2 正しいです。
医薬品は適正な使用がなされなければ、症状の悪化や副作用、事故などの有害事象を招く危険性が高くなりますが、一般用医薬品の場合、使用を判断する主体が一般の生活者であるため、正しく医薬品を使用してもらうために、販売時における専門家の関与が特に重要になります。

3 誤りです。
症状を一時的に緩和するために漫然と医薬品を使い続けた場合、根本的な治療とはならないため、有害事象を招く危険性が高まるだけでなく、適切な治療の機会を失うことに繋がりやすくなります。

4 誤りです。
人体に直接使用されない医薬品に関しても、使用する人の誤解や認識不足により、使い方や判断を誤ることで有害事象に繋がる危険性があります。

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03

正解:1、2

1 ○

2 ○

3 ×:症状を一時的に緩和するために一般用医薬品を漫然と使い続けることは、有害事象を招く恐れがある。

4 ×:人体に直接使用されない医薬品であっても、使用する人の誤解や認識不足によって、使い方や判断を誤ると有害事象につながることがある。

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04

正しいものは1、2です。
まず、一般医薬品とは一般の生活者が自ら選択し、使用するものであるという理解が大切です。

問題文のうち、誤った対応の3と4について説明します。

3→副作用には血液や内臓機能への影響のようにすぐに自覚症状として現れないものもあります。文中の有害事象とは一般に副作用と呼んでいるものと同じ意味で使われています。

4→誤解や認識不足で有害事象につながることがあります。例えば、ゴキブリやダニ退治で煙を充満させるようなタイプの薬で、中毒症状が現れるとか、殺虫剤を噴霧中、吸い込んでしまい、害がでるといったこともあります。


参考になった数16