登録販売者の過去問
平成25年度(地域2)
主な医薬品とその作用 問31
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問題
登録販売者試験 平成25年度(地域2) 主な医薬品とその作用 問31 (訂正依頼・報告はこちら)
胃の薬に関する記述について、正しいものはどれか。
- メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、胃酸の中和作用のほか、胃粘膜にゼラチン状の皮膜を形成して保護する作用もあるとされるが、アルミニウムを含む成分であるため、透析療法を受けている人では使用を避ける必要がある。
- 塩酸ピレンゼピンは、味覚や嗅覚を刺激して反射的な唾液や胃液の分泌を促すことにより、弱った胃の働きを高めることを目的として配合される。
- ウルソデオキシコール酸、デヒドロコール酸は、胆汁の分泌を促す作用(利胆作用)があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられる。これらの成分は肝臓の働きを高める作用もあるとされるが、肝臓病の診断を受けた人では、かえって症状を悪化させるおそれがある。
- リパーゼ、ジアスターゼは、胃粘液の分泌を促す作用や胃粘膜を覆って胃液による消化から保護する作用を期待して胃の薬に配合される。
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この過去問の解説 (5件)
01
その他の注意点として、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムなど、制酸成分を主体とする胃腸薬は、酸度の高い食品と一緒に使用すると、胃散に対する中和作用が低下することが考えられます。そのため、炭酸飲料等での服用は適当ではありません。
また、止瀉薬や瀉下薬にも含まれているカルシウムやアルミニウムを含むため、便秘や下痢の症状にも注意が必要です。
2 誤りです。
塩酸ピレンゼピンは、消化管の運動にはほとんど影響を与えずに胃液の分泌を抑える作用を示すため、胃液分泌抑制成分として配合されています。
しかし、消化管以外では一般的な抗コリン作用のため、排尿困難や動悸、目のかすみ等の副作用を生じる恐れがあるので、排尿困難の人、緑内障の診断を受けた人では、症状の悪化を招く恐れがあるため、使用前に医師または薬剤師に相談することが必要です。
また、使用後は乗り物または機械類の運転操作を避ける必要があり、まれに重篤な副作用としてアナフィラキシーショック様症状を生じることがあります。
3 正しいです。
その他の注意点として、ウルソデオキシコール酸は、胎児毒性の可能性があるため、妊婦または妊娠している女性は使用を避ける必要があります。
4 誤りです。
リパーゼは脂肪の分解、ジアスターゼは炭水化物の分解に働く酵素を補う目的で配合される消化成分です。
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02
誤っているものについては、以下のとおりです。
2→塩酸ピレンゼピンは、過剰な胃液の分泌を抑えます。
4→リパーゼ、ジアスターゼは消化分解酵素です。これにより消化を助ける働きを担います。
リパーゼは脂質、ジアスターゼはでんぷん(炭水化物)の分解を行います。
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03
1 その通りです。
メタケイ酸アルミン酸マグネシウムなどの制酸成分を主体とする胃薬は、酸度の高い食品と一緒に使用すると胃酸に対する中和作用が低下することが考えられますので、炭酸飲料等での服用は避けます。
2 健胃薬の説明で、オウバク、オウレン、センブリ、ゲンチアナ、リュウタン、ユウタン、ケイヒ等の生薬成分が配合されます。
塩酸ピレンゼピンは、胃液やガストリン(胃液の分泌を促すホルモン)の分泌を抑えて、粘液の分泌を促したり、胃粘膜の血流を良くする作用があります。
3 その通りです。
また、ウルソデオキシコール酸は胎児毒性の可能性がありますので、妊婦または妊娠していると思われる女性は使用を避けることとされています。
4 リパーゼ、ジアスターゼは、胃や腸の内容物の消化を助けることを目的として配合されます。
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04
1:メタケイ酸アルミン酸マグネシウムの作用については、設問のとおりです。マグネシウムのほかアルミニウムも含みます。
アルミニウムを含む成分については、透析療法を受けている人が長期間服用した場合にアルミニウム脳症およびアルミニウム骨症を引き起こしたとの報告があり、透析療法を受けている人では使用を避ける必要があります。また、透析治療を受けていない人でも、長期連用は避ける必要があります。
2:塩酸ピレンゼピンは、消化管の運動にはほとんど影響を与えずに胃液の分泌を抑える作用を示すとされます。しかし、消化管以外では抗コリン作用のため、排尿困難、動悸、目のかすみの副作用を生じることがあります。排尿困難の症状がある人、緑内障の診断を受けた人では、症状の悪化を招くおそれがあるため注意が必要です。
3:設問のとおり。
4:リパーゼ、ジアスターゼは消化酵素で、それぞれ脂質、炭水化物を分解します。
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05
1 ○
2 ×:塩酸ピレンゼピンは、胃液の分泌の亢進に関与する副交感神経系の伝達物質であるアセチルコリンの動きを抑えるため配合されています。
説明はオウバクなどの生薬成分が配合された健胃薬のものです。
3 ○
4 ×:リパーゼ、ジアスターゼなどは炭水化物・脂質・蛋白質・繊維質等の分解に働く酵素を補うことを目的として配合されます。
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