登録販売者の過去問
平成25年度(地域1)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 問3
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問題
登録販売者試験 平成25年度(地域1) 医薬品に共通する特性と基本的な知識 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しいものはどれか。
- 医薬品を十分注意して適正に使用した場合には、副作用を生じることはない。
- 複数の疾病を有する人の場合、ある疾病のために使用された医薬品の作用が、その疾病に対して薬効をもたらす一方、別の疾病に対しては症状を悪化させることがある。
- 副作用は、容易に異変を自覚できるものばかりでなく、血液や内臓機能への影響等のように、直ちに明確な自覚症状として現れないこともある。
- 副作用は、眠気や口渇等の比較的よく見られるものから、日常生活に支障を来す程度の健康被害を生じる重大なものまで様々である。
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この過去問の解説 (6件)
01
誤っている1についてですが、基礎疾患の有無や個人の体質などにより影響されることがあります。そのため、適正であっても副作用を生じないとはいえません。
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02
2
ある疾病に対しては薬効(人体にとって有益な反応)を示しても、別の疾病に対しては症状を悪化させる場合があります。
その為、販売時には飲み合わせなどに留意する必要があります。
3
副作用(有害かつ意図しない反応)には自覚症状のないものもあり、発現の程度には体質など個人差や、医薬品の飲み合わせ(薬物相互作用)による差もあります。
4
副作用には程度や頻度など様々あります。
比較的起こりやすいものとしては、眠気や発疹、下痢・便秘、また皮膚のかゆみなどがあります。一方で呼吸困難などのショック症状を起こすアナフィラキシーショックが生じる場合もあります。
【誤っているもの】1
1
医薬品を十分注意して適正に使用した場合でも、意図せず副作用を生じることがあります。
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03
そのため、適正に使用したから副作用が起こらないとは限らない。
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04
1.「副作用を生じることはない」このように断定する文言が出たときは要注意。基本的に絶対は言い切れないので、誤りです。
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05
解説:1 . 医薬品を十分注意して適正に使用した場合には、副作用を生じることはない。
→副作用が生じないことはありません。また、飲み合わせやその時の体調によっても意外な副作用も起こることがあります。
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06
1 誤
医薬品による副作用は、薬理作用とアレルギーに大別されます。
薬理作用は、薬物が人体に好ましくない作用をもたらすことです。
アレルギーは、あらゆる物質で起こり得る副作用です。
それらの副作用は、医薬品の用量用法が適正だとしても起こり得ます。
2 正
鼻詰まりや咳などに用いられるアドレナリン作動成分は、交感神経を刺激して作用しますが、高血圧や糖尿病、甲状腺機能障害などの人はその症状の悪化のおそれがあります。
また、鼻水やくしゃみ、かゆみなどをしずめる作用の抗ヒスタミン成分は、排尿困難や緑内障の人の症状を悪化させる恐れがあるため、服用に注意が必要です。
3 正
副作用は初期段階で認識して適切に対応することが望ましいですが、明確な自覚症状として現れない副作用もあります。
医薬品の継続使用には注意が必要です。
また、一般用医薬品で副作用の兆候が現れたときは直ちに使用を中止し、医師薬剤師に相談します。
4 正
日本では、特段の不都合を生じないものであれば、副作用として扱われないこともあります。
また、本来の使用目的以外で医薬品を使用した場合などに、習慣性や依存性の高い成分の乱用で薬物依存を生じるおそれがあります。
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