登録販売者の過去問
平成26年度(地域1)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 問10

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問題

登録販売者試験 平成26年度(地域1) 医薬品に共通する特性と基本的な知識 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

高齢者が一般用医薬品を使用する場合に注意すべきことに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。


a  一般用医薬品を添付文書通り服用しても作用が強すぎると判断される場合には、既定用量以下で服用を続けさせたほうがよい。

b  高齢者への一般用医薬品の投与は、若年者の半分程度の量からはじめ、効果を見ながら増量や減量しなければならない。

c  アレルギー用薬のジフェンヒドラミン塩酸塩には抗コリン作用があり、口渇から誤嚥を起こすことがある。

d  高齢者は、何らかの持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって、治療の妨げとなる場合がある。
  • a 正   b 誤   c 正   d 正
  • a 正   b 正   c 正   d 誤
  • a 正   b 正   c 誤   d 誤
  • a 誤   b 正   c 誤   d 正
  • a 誤   b 誤   c 正   d 正

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です。

a→年齢を重ねると、肝臓や腎臓の機能が低下し、薬の成分がきちんと分解、吸収されにくくなります。そのため体内に薬の成分が残りやすく、薬の作用が強く現れやすくなります。
自己判断で服用を続けるのではなく、医師や薬剤師に相談するべきです。

b→半分の量から服用するべきだというきまりはありません。
しかし、高齢者は若者に比べて薬の作用が強く表れやすいので、不安がある場合は医師や薬剤師に相談してから服用することが望ましいといえます。

c→ジフェンヒドラミン塩酸塩の摂取は抗コリン作用による口渇が生じやすくなります。
加えて高齢者は飲み込む力が弱くなっている場合もあるので注意が必要です。

d→高齢者は慢性の病気や複数の病気を抱えており、多種類の薬を服用していることがよくあります。
一般医薬品を購入する際には、現在使用しているすべての医薬品の情報を薬剤師に伝えるなどして、併用によるリスクを避けることができるでしょう。
さらに服用中の医薬品について、かかりつけの医師とよく話し合うことによっても現在の治療を妨げることなく服用を続けられるでしょう。

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02

a.誤り
  一般用医薬品を添付文書通り服用しても作用が強すぎると判断される場合には服用を中止し、医療機関を受診して症状を相談することが望ましいでしょう。

b.誤り
  高齢者への一般用医薬品の投与を通常の半量から始めなければならないということはありません。
  一般用医薬品の使用に不安や危険があると判断した場合には、医療機関に相談することが望まれます。

c.正しい
  抗コリン作用で口渇が起こりやすいため、水分を摂取してよく口腔内を潤してから服用することが大切です。
  必要であれば内服時に見守りを検討するとよいでしょう。

d.正しい
  一般用医薬品と処方薬が相互作用を起こし、作用の増減がある場合があります。
  一般用医薬品を使用する際には主治医に相談後使用することが望ましいです。
  

参考になった数11

03

a 誤

高齢者であっても、基本的に定められた用法用量での使用が望ましいです。

たとえ服用量を減らしても、効果が得られないだけでなく、副作用などのリスク軽減には必ずしもつながらないのです。

b 誤

高齢者は、体力や機能などの個人差がとても大きいです。

一般用医薬品は、定められている用量の範囲で使用されることが望まれます。

c 正

高齢者は飲み込む力が低下していることがあり、副作用の口渇による誤嚥のおそれがあります。

抗コリン成分のほか、抗ヒスタミン成分にも注意が必要です。

d 正

薬剤師や登録販売者から情報を伝えるときには、需要者の状況を確認することが大切です。

また、高齢者は細かい文字が読み難かったり、説明の理解に時間がかかることがあるため、情報提供の際は家族や周囲の人の協力が大切になります。

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