登録販売者の過去問
平成26年度(地域1)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 問11
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問題
登録販売者試験 平成26年度(地域1) 医薬品に共通する特性と基本的な知識 問11 (訂正依頼・報告はこちら)
小児が使用する一般用医薬品の販売に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 大柄で青年のような12歳児が、小児用の解熱鎮痛剤を希望したので、登録販売者は体格からほぼ大人と判断してアスピリンを販売した。
b 小児は、肝臓や腎臓の機能が活発であるため、医薬品の代謝や排泄が早く効き目が弱くなる場合があると説明した。
c 小児における用量の設定がない一般用総合感冒薬を、7歳児に服用させるため、成人における用量の半分を服用するように説明し販売した。
d 小児は、大人に比べて身体の大きさに対し腸が長く、医薬品の吸収率が相対的に高いことを説明した。
a 大柄で青年のような12歳児が、小児用の解熱鎮痛剤を希望したので、登録販売者は体格からほぼ大人と判断してアスピリンを販売した。
b 小児は、肝臓や腎臓の機能が活発であるため、医薬品の代謝や排泄が早く効き目が弱くなる場合があると説明した。
c 小児における用量の設定がない一般用総合感冒薬を、7歳児に服用させるため、成人における用量の半分を服用するように説明し販売した。
d 小児は、大人に比べて身体の大きさに対し腸が長く、医薬品の吸収率が相対的に高いことを説明した。
- a 正 b 正 c 誤 d 誤
- a 誤 b 正 c 正 d 誤
- a 誤 b 誤 c 正 d 正
- a 誤 b 誤 c 誤 d 正
- a 正 b 誤 c 誤 d 誤
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この過去問の解説 (3件)
01
大柄であっても12歳児へのアスピリンの投与は不適切です。
アスピリンは一般用医薬品としては15歳未満の小児に対しては使用してはいけません。
b.誤り
小児は薬剤の代謝や排せつ機能が十分に発達していないため、薬剤の効き目が長く強く出てしまうことがあるため十分な観察が必要です。
c.誤り
小児は薬剤の代謝や排せつ機能が十分に発達していません。
小児用の薬剤を使用方法を守って使用するか、
医療機関を受診して薬剤を処方してもらう必要があります。
安易に大人用の薬剤を量を調整して投与することで過量投与による中毒や思わぬ副作用が発現する危険があります。
d.正しい
小児は成長過程にあり、相対的に大人に比べて身体の大きさに対し腸が長く、薬剤は腸で吸収されるため、薬剤の吸収率が相対的に高くなります。
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02
a→市販薬ではアスピリンが成分として含まれている薬は、15歳未満の方は使用できません。
体格が大柄だからといって体内の臓器が大人と同じほど発達しているわけではないので、外見で判断するのは危険といえます。
b→小児は、肝臓が完全に発達していないため医薬品成分の分解が遅く、腎臓も完全に発達していないため、医薬品成分の排泄が遅いので、大人よりも薬の効き目が強くでしまうことがあります。
c→小児用の用量用法の設定がない場合、小児や乳幼児に服用させてはいけません。なぜなら、小児や乳幼児が服用してはいけない成分が入っている場合や吸収が高くなりすぎる場合があるからです。
成人の半分の量であったとしても、リスクがあることに変わりはありません。
d→小児は比較的腸が長く、医薬品の成分を吸収しやすくなっています。
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03
a 誤
15歳未満は禁忌の成分として、アスピリン、サザピリン、サリチル酸ナトリウムなどがあります。
これらの成分は、ライ症候群との関連性が指摘されていて、急性脳症の症状を呈するおそれがあります。
b 誤
小児は、肝臓や腎臓の機能が未発達のため、医薬品の代謝や排泄に時間がかかり、作用や副作用が増強する危険性があります。
c 誤
小児における容量の設定がない場合は、形状や成分などが小児に向けて作られていないからです。
小児は年齢に応じた用法用量が定められているものを使用します。
d 正
腸が相対的に長いことのほかに、小児は脳血液関門が未発達なため、吸収された医薬品の成分が脳に移行しやくなっていて、中枢神経系の副作用が出やすいのも特徴です。
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