登録販売者の過去問
平成26年度(地域1)
主な医薬品とその作用 問44
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問題
登録販売者試験 平成26年度(地域1) 主な医薬品とその作用 問44 (訂正依頼・報告はこちら)
婦人薬及び女性に現れる特有な諸症状に関する記述について、誤っているものはどれか。
- 内服で用いられる婦人薬は、比較的作用が穏やかで、ある程度長期間使用することによって効果が得られるとされる。
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)は、体力虚弱で、冷え症で皮膚が乾燥、色つやの悪い体質で胃腸障害のないものの月経不順、月経異常、更年期障害、血の道症、冷え症、しもやけ、しみ、貧血、産後あるいは流産後の疲労回復に適するとされる。
- 温清飲(うんせいいん)は、体力中等度で皮膚はかさかさして色つやが悪く、のぼせるものの月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症、湿疹・皮膚炎に適するとされる。
- 月経痛について、年月の経過に伴って次第に増悪していくような場合や大量の出血を伴う場合には、子宮内膜症等の病気の可能性がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.正しい
婦人薬は月経や月経周期に伴って起こる症状を中心として、女性に特有な症状を緩和する目的で使用されます。
比較的作用が穏やかで、ある程度長期間使用することによって効果が得られます。
2.誤り
桂枝茯苓丸は、体力虚弱では人には不向きです。まれに肝機能障害が起こることがありので副作用に注意が必要です。
桂枝茯苓丸は比較的体力がある人の下腹部痛、肩こり、めまいを伴う月経不順、月経異常、更年期障害に適するとされます。
3.正しい
温清飲(うんせいいん)は、いが弱い人には不向きです。まれに肝機能障害の副作用が起こることがあるので注意が必要です。
体力中等度で皮膚はかさかさして色つやが悪く、のぼせのある月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害に適しています。
また、神経症、湿疹・皮膚炎にも使われます。
4.正しい
月経痛の増悪と出血量の増加が顕著な場合、子宮内膜症が疑われます。自己判断せず医療機関に受診することが必要です。
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02
1→ 内服で用いられる婦人薬は、比較的作用が穏やかで、継続して使用することによって効果が得られます。
特定の病気が疑われる症状などがある場合には、医師による診断を受けるべきです。
2→ 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)は、比較的体力があり、ときに下腹部痛や肩こり、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの生理痛、月経不順、月経異常を改善します。
3→ 温清飲(うんせいいん)は、ホルモンのバランスを整える効果も期待できます。
4→ 子宮内膜症は月経のために進行していく病気のため、原因不明のまま月経痛が増加したり出血が多くなる場合には、医師による診察を受けることが必要です。
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03
1.婦人薬の定義とともに、
特に閉経、更年期障害、血の道症、月経前症候群の意味は
しっかり暗記しておいてください。
2.桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)は体力ある人向けです。
・加味逍遙散(かみしょうようさん)・・疲れやすい、精神不安
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)・・体力あり、下腹部痛、しみ
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)・・体力虚弱、貧血
この3つは出題傾向が高いので覚えておきましょう。
3.他に温経湯(うんけいとう)・・唇が渇く人の月経不順
などがあります。
4.病名がハッキリしなくとも、婦人薬を1ヶ月使っても
改善が見られない場合、医師の診断を受けましょう。
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