登録販売者の過去問
平成27年度(地域1)
主な医薬品とその作用 問45

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問題

登録販売者試験 平成27年度(地域1) 主な医薬品とその作用 問45 (訂正依頼・報告はこちら)

ヨウ素系殺菌消毒成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。


a  ポビドンヨードは、ヨウ素をポリビニルピロリドンと呼ばれる担体に結合させて、徐々にヨウ素が遊離して殺菌作用を示すものである。

b  ヨウ素を含む造影剤によるアレルギーがある場合でも、きず口等の殺菌消毒に使用できる。

c  ヨウ素の殺菌力はアルカリ性になると低下するため、石鹸等と併用する場合には、石鹸分をよく洗い落としてから使用する。

d  ヨードチンキは、ヨウ素及びヨウ化カリウムをエタノールに溶解させたもので、皮膚刺激性が強く、粘膜や目の周りへの使用は避ける。
  • a 誤   b 正   c 正   d 誤
  • a 正   b 正   c 誤   d 正
  • a 正   b 誤   c 正   d 誤
  • a 誤   b 正   c 誤   d 正
  • a 正   b 誤   c 正   d 正

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この過去問の解説 (3件)

01

ヨウ素系殺菌消毒成分に関する問題

aー正:ポビドンヨードはヨウ素とポリビニルピロリドンの複合体です。ヨウ素が遊離することで強力な殺菌効果を示します。

bー誤:ヨウ素に対し過敏症の既往歴(アレルギー)のある人はヨウ素系殺菌消毒成分を含む殺菌消毒薬を使用してはいけません。

cー正:ヨウ素は石けん類(ほとんど弱アルカリ性)によって、殺菌作用が弱まります。

dー正:ヨードチンキはヨウ素とヨウ化カリウムをエタノールに溶かしたもので、ヨウ素が遊離して生じたヨウ化物イオンが強い殺菌効果を示します。粘膜(口唇等)、口の中、目の周囲、化膿している患部への使用は避ける必要があります。

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02

a 正:ポビドンヨードは、ヨウ素をポリビニルピロリドンと呼ばれる担体に結合させて、徐々にヨウ素が遊離して殺菌作用を示すものです。

b 誤:ヨウ素を含む造影剤によるアレルギーがある場合は、きず口等の殺菌消毒には使用できません。

c 正:ヨウ素の殺菌力はアルカリ性になると低下するため、石鹸等と併用する場合には、石鹸分をよく洗い落としてから使用することが望ましいです。

d 正:ヨードチンキは、ヨウ素及びヨウ化カリウムをエタノールに溶解させたもので、皮膚刺激性が強く、粘膜や目の周り、化膿部位への使用は避ける必要があります。

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03

解答:5

a.正
ヨウ素をポリビニルピロリドンと呼ばれる担体に結合させることで、ポビドンヨードは水溶性になります。
原液は粘膜を傷つけることがあるため、原液を口などに含まないようにします。

b.誤
ヨウ素系殺菌消毒成分は、細菌や真菌、結核菌、ウイルスなどに優れた殺菌消毒作用がありますが、アレルギーがある場合はショックを起こすことがあるため、使用を避けます。

c.正
ヨウ素はアルカリ性になると殺菌力が低下するため、石鹸分をよく洗い流した後に使用します。

d.正
ヨードチンキは皮膚刺激性が強いため、目の周りなどの粘膜への使用は避けるようにします。
また、粘膜や新生児の皮膚などからのヨウ素の吸収率が高く、甲状腺機能異常などの副作用が生じやすいため、これらの部位に頻回に使用することは避けます。

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