登録販売者の過去問
平成27年度(地域1)
主な医薬品とその作用 問48

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問題

登録販売者試験 平成27年度(地域1) 主な医薬品とその作用 問48 (訂正依頼・報告はこちら)

外皮用薬として用いられる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。


a  尿素は、角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することにより保湿作用を示す。

b  胎児への影響を考慮して妊婦はインドメタシンを配合している外皮用薬の使用を避けるべきである。

c  毛髪用薬に配合されているカルプロニウム塩化物は、女性ホルモンとしての働きにより、脱毛抑制効果がある。

d  ジフェンヒドラミンは、湿疹、皮膚炎、かぶれ、あせも、虫さされ等による一時的かつ部分的な皮膚症状( ほてり、腫れ、痒み等 )の緩和を目的として用いられる。
  • a 正   b 正   c 誤   d 誤
  • a 正   b 正   c 誤   d 正
  • a 正   b 誤   c 誤   d 誤
  • a 誤   b 誤   c 正   d 正
  • a 誤   b 誤   c 正   d 誤

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この過去問の解説 (3件)

01

外皮用薬として用いられる成分に関する問題

aー正:角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善する保湿成分として、グリセリン・尿素などが用いられています。

bー正:吸収された成分が循環血液中に入る可能性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性では、胎児への影響を考慮してインドメタシンを配合している外皮用薬の使用を避けることが望ましいとされています。

cー誤:女性ホルモンによる脱毛抑制効果を期待して配合されているのは安息香酸エストラジオールです。塩化カルプロニウムはアセチルコリンに類似した作用(コリン作用)を末梢組織に示し、頭皮の血管を拡張して毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して配合されています。

dー正:ジフェンヒドラミンなどの抗ヒスタミン成分は湿疹・皮膚炎などによる一時的かつ部分的な皮膚症状(ほてり・腫れ・痒み等)の緩和を目的として配合されています。

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02

a 正:尿素は、角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することにより、保湿作用を示します。

b 正:胎児への影響を考慮して、妊婦はインドメタシンを配合している外皮用薬の使用を避ける必要があります。

c 誤:毛髪用薬に配合されているカルプロニウム塩化物は、末梢組織においてコリン作用を示します。コリン作用を示すことにより、頭皮の血管を拡張して、毛根への血行を促すことで発毛効果を発揮します。
女性ホルモンとしての働きにより、脱毛抑制効果が得られるのは、エストラジオール安息香酸エステルです。

d 正:ジフェンヒドラミンは、湿疹、皮膚炎、かぶれ、あせも、虫さされ等による一時的かつ部分的な皮膚症状( ほてり、腫れ、痒み等 )の緩和を目的として用いられます。

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03

解答:2

a.正
尿素は、角質層の水分保持量を高め、保湿作用を示します。
もともと生体成分なので、毒性などの心配が少ない成分です。

b.正
妊婦はインドメタシンを配合している外皮用薬の使用により、胎児への影響が懸念されるため、使用を避けます。
貼り薬や塗り薬の成分は、皮膚から吸収され、その一部が胎盤を介して胎児に届くと考えられています。

c.誤
毛髪用薬に配合されているカルプロニウム塩化物は、局所血管拡張作用があり、頭皮や毛根の血行を促進します。

d.正
ジフェンヒドラミンは、ヒスタミンの作用を抑えて、鼻炎や皮膚の症状を抑える効果をあらわします。
眠気を起こす可能性があるため、車の運転などには注意が必要です。

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