登録販売者の過去問
令和元年度(東京都)
人体の働きと医薬品 問23

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問題

登録販売者試験 令和元年度(東京都) 人体の働きと医薬品 問23 (訂正依頼・報告はこちら)

消化器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  S状結腸に溜まった糞便が下行結腸へ送られてくると、その刺激に反応して便意が起こる。

b  通常、糞便の成分の大半は食物の残滓(し)で、そのほか、はがれ落ちた腸壁上皮細胞の残骸や腸内細菌の死骸が含まれる。

c  肛門周囲は、動脈が細かい網目状に通っていて、それらの血管が鬱血すると痔の原因となる。

d  大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンKを産生している。
  • a:誤  b:誤  c:誤  d:正
  • a:正  b:正  c:正  d:正
  • a:誤  b:正  c:正  d:誤
  • a:正  b:誤  c:誤  d:正
  • a:誤  b:正  c:誤  d:誤

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この過去問の解説 (3件)

01

a S状結腸から直腸に便が送られると便意が起こります。
通常は直腸は空っぽです。

b 糞便の大半は水分です。その他は臭気の元となる腸壁の残骸や、腸内細菌の死骸などで、食物のカスは5%程度です。

c 肛門周囲は静脈です。

d 正しいです。

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02

解答:1

a.誤
S状結腸に溜まった糞便が直腸へ送られてくると、その刺激が脳に伝わり、便意が起こります。
下行結腸はS状結腸の前にあり、糞便を貯める結腸部位です。

b.誤
糞便の成分の大半は水分です。
水分とは胆汁などの消化液、食物由来の脂肪酸や乳酸などです。

c.誤
肛門周囲は、便やガスが漏れないように静脈が編み目のように張り巡らされており、クッションのような役割をしています。
便秘などでこの静脈がうっ血すると、痔の原因となります。

d.正
ビタミンKは大腸の腸内細菌によって作られます。
抗生物質の投与などで、腸内細菌が減少などするとビタミンK欠乏状態に陥ることがあります。

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03

a. ×
通常、糞便は下行結腸やS状結腸に滞留し、直腸は空の状態になっています。
その滞留していた糞便が直腸に送られると、その刺激に反応して便意を感じます。

b. ×
通常、糞便の大半は水分です。
他に、剥がれ落ちた腸壁上皮細胞の残骸が15〜20%、腸内細菌の死骸が10〜15%で、食物の残滓は約5%に過ぎません。

c. ×
肛門には、静脈が細かい網目状に通っており、それらの血管が鬱血すると、痔の原因になります。
動脈ではありません。

d. ○
正しい文章です。
なお、大腸には腸内細菌が多く存在していますが、その数は100種類以上、また100兆個以上にも及ぶとされています。

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