登録販売者の過去問
令和元年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問75

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問題

登録販売者試験 令和元年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問75 (訂正依頼・報告はこちら)

胃腸鎮痛鎮痙(けい)薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  パパベリン塩酸塩は、胃液分泌を抑える目的で使用される。

b  オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、胃腸鎮痛鎮痙(けい)薬と制酸薬の両方の目的で使用される。

c  エンゴサクは、ナス科のハシリドコロの根茎及び根を基原とし、鎮痛鎮痙(けい)作用を期待して配合されている。

d  胃腸鎮痛鎮痙(けい)薬に配合されている成分は、胃腸以外に対する作用も示すものがほとんどであり、複数の胃腸鎮痛鎮痙(けい)薬が併用された場合、泌尿器系や循環器系、精神神経系などに対する作用(副作用)が現れやすくなる。
  • (a、b)
  • (a、d)
  • (b、c)
  • (b、d)
  • (c、d)

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この過去問の解説 (3件)

01

a パパベリン塩酸塩は、平滑筋弛緩成分です。
消化管の平滑筋に働いて、胃腸の痙攣をしずめます。
抗コリン成分ではありませんが、眼圧上昇の副作用が確認されているため、緑内障の人は注意が必要です。

b 正しいです。
消化管の粘膜や平滑筋に作用し、痛みを感じにくくします。
15歳未満、妊婦は服用しないこととなっています。

c エンゴサクは、ケシ科の塊茎を乾燥したものです。
鎮静・鎮痛・鎮痙作用があります。

d 正しいです。
消化管の運動は、副交感神経の刺激によって行われます。
副交感神経は胃液分泌の亢進にも働くため、胃腸鎮痛鎮脛薬にはその働きを阻害する抗コリン成分が含まれています。
抗コリン成分の作用は消化器官に限定されないため、眼圧の上昇や異常な眩しさ、排尿困難などの副作用に注意する必要があります。

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02

a. ×
パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働き、胃腸の痙攣を鎮める作用を示すとされます。
抗コリン成分と異なり、胃液の分泌を抑える作用はありません。

b. ○
正しい説明です。
オキセサゼインは、妊娠中や小児における安全性が確立されていないため、妊婦または妊娠していると思われる女性や15歳未満の小児では、使用を避けることとされています。

c. ×
エンゴサクは、鎮痛鎮痙作用を示す生薬で、ケシ科のエンゴサクの塊茎を基原としています。

d. ○
正しい説明です。
抗コリン成分については、胃腸鎮痛鎮痙薬以外の医薬品にも含まれている場合があり、また、一部の抗ヒスタミン成分のように、抗コリン作用を併せ持つ成分が配合されている場合もあります。
抗コリン作用を有する成分が配合された医薬品が併用されると、抗コリン作用が増強され、その副作用が現れやすくなります。

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03

正しいものの組み合わせは4です。

a~dの各文については以下のとおりです。

a.誤りです。

パパべリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて

胃腸の痙攣を鎮める作用を示します。

よって、誤りです。

b.正しいです。文のとおりです。

c.誤りです。

文中の「ナス科のハシリドコロの根茎及び根を基原」の部分が

誤りです。

正しくは「ケシ科のエンゴサクの塊茎を基原」です。

d.正しいです。文のとおりです。

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