登録販売者の過去問
令和元年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問74

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問題

登録販売者試験 令和元年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問74 (訂正依頼・報告はこちら)

腸の薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  ヒマシ油は、ヒマシ(トウダイグサ科のトウゴマの種子)を圧搾して得られた油を用いた生薬で、大腸を刺激して排便を促すことを目的として用いられる。

b  ケンゴシは、ヒルガオ科のアサガオの種子を基原とする生薬で、大腸刺激による瀉(しゃ)下作用を期待して配合されている。

c  プランタゴ・オバタの種子又は種皮は、腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞(ふん)便のかさを増やすとともに糞便を柔らかくすることによる瀉(しゃ)下作用を期待して用いられる。

d  マルツエキスは、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用いられる。
  • (a、b)
  • (a、d)
  • (b、c)
  • (b、d)
  • (c、d)

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この過去問の解説 (3件)

01

a. ×
ヒマシ油は、ヒマシ(トウダイグサ科のトウゴマの種子)を圧搾して得られた油を用いた生薬で、大腸ではなく、小腸を刺激して排便を促すことを目的として用いられます。

b. ○
ケンゴシは、ヒルガオ科のアサガオの種子を基原とする生薬で、大腸刺激性瀉下成分に分類されます。
大腸刺激性瀉下成分に分類される生薬には他に、センナ、ダイオウ、アロエ、ジュウヤクなどがあります。

c. ○
正しい説明です。
プランタゴ・オバタのような膨潤性瀉下成分が配合された瀉下薬は、膨潤性瀉下成分が水分を吸収することで効果を発揮するため、使用時には十分に水分を摂ることが重要です。

d. ×
マルツエキスは、その主成分である麦芽糖が、腸内細菌によって分解される時に発生するガスの刺激によって、腸の蠕動運動を促します。
瀉下作用が比較的穏やかなため、主に乳幼児の便秘に用いられます。

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02

a ヒマシ油の作用は小腸で起こります。
リパーゼの分解物によって、小腸が刺激されて瀉下が起こります。
急激で強い瀉下作用なので、通常の便秘には用いられません。

b 正しいです。
同じ作用をもつものは、他にアロエ、ジュウヤクがあります。

c 正しいです。
十分な水の量で服用することが大切です。

d マルツエキスは麦芽糖を60%以上含む、水飴状の成分です。
その作用は穏やかで、乳幼児の便秘や発育不良時の栄養補給にも用いられます。

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03

正しいものの組み合わせは3です。

a~dの各文については以下のとおりです。

a.誤りです。

文中の「大腸を刺激して排便を促すことを目的」の部分が誤りで、

正しくは「小腸を刺激することで、瀉下作用をもたらすことを目的」です。

b.正しいです。文のとおりです。

c.正しいです。文のとおりです。

d.誤りです。

マルツエキスは瀉下薬としては、比較的作用が穏やかなため、

主に乳幼児の便秘に使用されます。

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