登録販売者の過去問
令和元年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問73

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問題

登録販売者試験 令和元年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問73 (訂正依頼・報告はこちら)

腸の薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  トリメブチンマレイン酸塩は、消化管(胃及び腸)の平滑筋に直接作用して、消化管の運動を調整する作用があるとされている。

b  収斂(れん)成分を主体とする止瀉(しゃ)薬は、細菌性の下痢や食中毒のときに使用して腸の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させるおそれがある。

c  ゴバイシは、ミカン科のキハダ又はフェロデンドロン・キネンセの周皮を除いた樹皮を基原とし、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として用いられる。

d  ベルベリン塩化物、タンニン酸ベルベリンに含まれるベルベリンは、生薬のオウバクやオウレンの中に存在する物質のひとつであり、抗菌作用のほか、抗炎症作用も併せ持つとされる。
  • a:誤  b:正  c:正  d:正
  • a:誤  b:誤  c:誤  d:正
  • a:正  b:正  c:正  d:誤
  • a:正  b:誤  c:正  d:誤
  • a:正  b:正  c:誤  d:正

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この過去問の解説 (3件)

01

a 正しいです。
消化管運動が低下している時には亢進的に、亢進している時は抑制的に働きます。
副作用としては、肝機能障害があります。

b 正しいです。
収斂成分からなる止瀉薬は、食べ過ぎ・飲みすぎ・寝冷えによる下痢に用います。

c ゴバイシは、ウルシ科の白膠木の葉上にヌルデシロアブラムシが寄生した刺激によって生成する嚢状虫嬰です。
収斂作用があり、慢性の下痢や脱肛に用いられます。
また、胃粘膜の保護にも効果があります。

d 正しいです。
殺菌成分からなる整腸薬で、腸内を殺菌します。

参考になった数22

02

a. ○
正しい説明です。
消化管運動が低下している時は亢進的に、逆に消化管運動が亢進している時には抑制的に働くとされます。

b. ○
細菌性の下痢や食中毒で起こる下痢では、無理に下痢を止めてしまうと、その原因である細菌などを、体の外に出そうとする防御反応を止めてしまうことにもなります。
そのため、急性の激しい下痢または腹痛、腹部膨満、吐き気などの症状を伴う場合は、細菌性の下痢や食中毒が疑われるため、収斂成分が配合された止瀉薬の使用は避けます。

c. ×
ゴバイシは、ウルシ科のヌルデの若芽や葉上にアブラムシ科のヌルデシロアブラムシが寄生し、その刺激によって葉上に生成したのう状虫こぶを基原とする生薬で、収斂作用を示すタンニン酸を含みます。

d. ○
正しい説明です。
なお、オウバクのエキス製剤は、苦味による健胃作用よりも、ベルベリンによる止瀉作用を期待して、消化不良による下痢、食あたり、吐き下し、水あたり、下り腹、軟便などの症状に用いられます。

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03

正しいものの組み合わせは5です。

a~dの各文については以下のとおりです。

a.正しいです。文のとおりです。

b.正しいです。文のとおりです。

c.誤りです。「ゴバイシ」の部分が誤りで、

正しくは「オウバク」です。

「ゴバイシ」は「ウルシ科のヌルデの若芽や葉上に

アブラムシ科のヌルデシロアブラムシ寄生し、

その刺激によって葉上に生成したのう状虫こぶを基原」とする生薬です。

d.正しいです。文のとおりです。

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