登録販売者の過去問
令和元年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問78

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問題

登録販売者試験 令和元年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問78 (訂正依頼・報告はこちら)

コレステロール及びリポタンパク質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  コレステロールは水に溶けやすい物質であるため、血液中では血漿(しょう)タンパク質と結合したリポタンパク質となって存在する。

b  コレステロールは、胆汁酸や副腎皮質ホルモン等の生理活性物質の産生に重要な物質であり、コレステロールの産生及び代謝は、主として膵(すい)臓で行われる。

c  血液中の低密度リポタンパク質( LDL )が多く、高密度リポタンパク質( HDL )が少ないと、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる。

d  血漿(しょう)中のリポタンパク質のバランスの乱れは、生活習慣病を生じる以前の段階では自覚症状を伴わないことが多い。
  • a:正  b:誤  c:正  d:正
  • a:正  b:誤  c:誤  d:誤
  • a:誤  b:正  c:正  d:誤
  • a:誤  b:正  c:誤  d:正
  • a:誤  b:誤  c:正  d:正

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この過去問の解説 (3件)

01

a コレステロールは、水に溶けにくいです。

そのため、血漿タンパク質と結合してリポタンパク質になり、血液中に存在します。

b コレステロールは、小腸で食事から吸収されるものと、肝臓で作られるものがあります。

コレステロールの多い食事を摂取し続けると、小腸からの吸収が増え、血液中のコレステロール値が上昇します。

c 正しいです。

LDLが多くHDLが少ないと、コレステロールの運搬が末梢組織にかたよってしまいます。

コレステロールの蓄積になり、脳梗塞などの危険性が高まります。

d 正しいです。

コレステロール異常は、末梢血行障害から始まることが多く、自覚症状のないことがほとんどです。

食事療法や運行療法などの、生活改善が不可欠になります。

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02

a. ×
コレステロールは水に溶けにくいため、血液中では血漿たんぱく質と結合した、リポたんぱく質として存在しています。

b. ×
コレステロールは大変重要な物質なため、食事での摂取では間に合わず、肝臓で生成されています。
また、不要なコレステロールの代謝も肝臓で行われ、代謝されて胆汁酸として排泄されます。

c. ○
低密度リポたんぱく質(LDL)は、コレステロールを肝臓から末梢組織に運ぶリポたんぱく質で、高密度リポたんぱく質(HDL)は、末梢組織で使われなかったコレステロールを肝臓へ運ぶリポたんぱく質です。
血液中のLDLが多くHDLが少ないと、コレステロールの運搬が末梢組織側に偏ってその蓄積を招くため、心臓病や動脈硬化症、肥満などの生活習慣病につながる危険性が高くなります。

d. ○
血漿中のリポたんぱく質のバランスの乱れは、生活習慣病を生じる前の段階では、自覚症状がないことが多いため、偶然、または生活習慣病を生じて指摘されることが多いです。

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03

正しいものの組み合わせは5です。

a~dの各文については以下のとおりです。

a.誤りです。文中の「水に溶けやすい」の部分が誤りです。

コレステロールは「水に溶けにくい」です。

b.誤りです。文末の「主として膵(すい)臓で行われる。」の

部分が誤りです。

正しくは「主として肝臓で行われる」です。

c.正しいです。文のとおりです。

ちなみにLDLが140mg/dL以上、HDLが40mg/dL未満、

中性脂肪が150mg/dL以上のいずれかである状態を脂質異常症といいます。

d.正しいです。文のとおりです。

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