登録販売者の過去問
令和元年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問79

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問題

登録販売者試験 令和元年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問79 (訂正依頼・報告はこちら)

高コレステロール改善薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  高コレステロール改善薬は、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩(そう)身効果を目的とする医薬品ではない。

b  リボフラビンの摂取によって尿が黄色くなった場合は、使用を中止する必要がある。

c  ビタミンEは、コレステロールの生合成抑制と排泄(せつ)・異化促進作用、過酸化脂質分解作用を有すると言われている。

d  リノール酸は、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える効果を期待して用いられる。
  • a:正  b:正  c:誤  d:正
  • a:誤  b:正  c:正  d:誤
  • a:正  b:誤  c:正  d:正
  • a:誤  b:誤  c:正  d:正
  • a:正  b:誤  c:誤  d:誤

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この過去問の解説 (3件)

01

a. ○
高コレステロール改善薬は、血中コレステロール異常の改善、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れなど)の緩和などを目的とした医薬品です。
コレステロールの吸収抑制、代謝促進に働くもので、痩身を目的としたものではありません。

b. ×
ビタミンB2(リボフラビン)の摂取中に尿が黄色くなることがありますが、これは尿中に排出された、過剰分のリボフラビンの色で、使用を中止しなければならないような副作用などではありません。

c. ×
ビタミンEは、抗酸化作用により、コレステロールから過酸化脂質の生成を抑える他に、末梢血管における血行を促進する作用があります。
問題の文章は、ビタミンB2(リボフラビン)の説明です。

d. ×
リノール酸は、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成することで、肝臓におけるコレステロールの代謝を促すとされています。
問題の文章は、大豆油不鹸化物(ソイステロール)の説明です。

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02

a 正しいです。
血中コレステロールの異常改善などに用いられる医薬品です。

b 尿が黄色くなることがありますが、ビタミンB2の作用です。
服用を中止する必要はありません。

c ビタミンEは、血行を促進する成分です。
コレステロールからの過酸化脂質の生成を抑えます。
トコフェロール酢酸エステルとも言います。

d リノール酸は、コレステロールの肝臓での代謝を促す成分です。

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03

正しいものの組み合わせは5です。

a~dの各文については以下のとおりです。

a.正しいです。文のとおりです。

b.誤りです。

尿が黄色くなることがありますが、中止する必要はありません。

c.誤りです。

この働きはビタミンEではなく,ビタミンB2です。

ビタミンEはコレステロールからの過酸化脂質の生成を抑えるほか、

末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、

血中コレルテロール異常に伴う末梢神経障害の緩和等を

目的として用いられます。

d.誤りです。

dの説明は「リノール酸」ではなく、「大豆油不鹸化物」の説明です。

「リノール酸」は「コレステロールと結合して、

代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、

肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果」を期待して用いられます。

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