登録販売者の過去問
令和元年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問80

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問題

登録販売者試験 令和元年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問80 (訂正依頼・報告はこちら)

貧血用薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  鉄製剤は、服用の前後30分にコーヒーを飲むと、鉄の吸収が悪くなることがある。

b  葉酸は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として配合されている。

c  コバルトは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、硫酸コバルトは、骨髄での造血機能を高める目的で配合されている。

d  鉄欠乏性貧血を予防するため、貧血の症状がみられる以前から継続的に鉄製剤を使用することが適当である。
  • (a、b)
  • (a、c)
  • (b、c)
  • (b、d)
  • (c、d)

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この過去問の解説 (3件)

01

a 正しいです。
タンニン酸を多く含む、コーヒーやお茶との同時摂取は、避けることとされています。
タンニン酸と結合することで、吸収低下が予想されるからです。
しかし製剤上の工夫により、実際には問題ないことが多いです。

b 葉酸は赤血球の形成に働く成分です。

c 正しいです。
ビタミンB12が不足すると、悪性貧血が生じることがあります。

d 予防のために貧血用薬を服用することは、適当ではありません。
ビタミン欠乏性貧血か、鉄欠乏性貧血か見極めるためにも、生活改善が不可欠になります。

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02

a. ○
コーヒーのように、タンニン酸を含む飲食物と一緒に摂取すると、タンニン酸が鉄と反応を起こし、鉄の吸収が悪くなることがあるためです。
タンニン酸を含む飲食物にはコーヒーの他に、緑茶、紅茶、ワイン、柿などがあります。

b. ×
葉酸は、正常な赤血球の形成に働くビタミン成分です。
問題の文章は、ビタミンCについての説明です。

c. ○
正しい説明です。
骨髄での造血機能を高めるために、硫酸コバルトが配合されることがあります。

d. ×
貧血の症状がみられる前から、貧血用薬を予防的に服用するのは、適切ではありません。
基礎疾患などがなく鉄分の欠乏を生じる主な原因には、食事の偏りが考えられるため、食生活を改善し、鉄分の摂取不足を解消することが重要です。

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03

正しいものの組み合わせは2です。

a~dの各文については以下のとおりです。

a.正しいです。文のとおりです。

コーヒーに含まれるタンニン酸に反応するためだと言われています。

b.誤りです。

葉酸は赤血球の形状を正常にする働きがあります。

c.正しいです。文のとおりです。

d.誤りです。

鉄分の過剰摂取で、胃腸障害や便秘などの副作用が

起こる可能性があります。

食生活に気をつけることが予防につながります。

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