登録販売者の過去問
令和元年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問87

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問題

登録販売者試験 令和元年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問87 (訂正依頼・報告はこちら)

眼科用薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  プラノプロフェンは、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促すことを目的として用いられる。

b  ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを抑える作用を示し、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能を改善する効果を目的として用いられる。

c  ヒアルロン酸ナトリウムは、眼粘膜のタンパク質と結合して皮膜を形成することで、外部の刺激から保護することを目的として用いられる。

d  サルファ剤は、細菌感染(ブドウ球菌や連鎖球菌)による結膜炎やものもらい(麦粒腫)、眼瞼(けん)炎などの化膿(のう)性の症状の改善を目的として用いられる。
  • (a、b)
  • (a、c)
  • (a、d)
  • (b、d)
  • (c、d)

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この過去問の解説 (3件)

01

a. ×
プラノプロフェンは、炎症の原因となる物質、プロスタグランジンの産生を抑制することで、目の炎症を抑える抗炎症成分です。

b. ○
自律神経系から毛様体への指令は、神経伝達物質であるアセチルコリンによって行われており、目を使い過ぎると、このアセチルコリンを分解するコリンエステラーゼの働きが活発になるため、アセチルコリンの働きが悪くなり、目の疲れやかすみなどが起こります。
ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを抑制し、アセチルコリンの作用を助けることで、目のピント調節機能を改善します。

c. ×
ヒアルロン酸ナトリウムは、コンドロイチン硫酸ナトリウムと結合することで、その粘稠性を高める粘稠化剤(添加物)で、有効成分ではありません。

d. ○
サルファ剤には、スルファメトキサゾール、スルファメトキサゾールナトリウムなどがあります。
なお、全ての細菌に効果があるわけではなく、ウイルスや真菌の感染への効果はありません。

参考になった数34

02

a プラノプロフェンは、抗炎症成分です。
炎症の原因となる物質の、生成を抑えます。

b 正しいです。
ネオスチグミンメチル硫酸塩は、調節機能改善成分です。
毛様体では、水晶体を動かしています。

c ヒアルロン酸ナトリウムは、添加物です。
コンドロイチン硫酸ナトリウムと結合することで、粘稠性を高めて、保湿成分となります。

d 正しいです。
スルファメトキサゾールです。
抗菌作用があり、細菌感染による結膜炎やものもらいを改善します。
しかし、ウイルスや真菌の感染には無効です。

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03

正しい組み合わせは4です。

a~dの各文については以下のとおりです。

a.誤りです。

プラノプロフェンは炎症の原因となる物質の生成を

抑えることを目的とした薬です。

b.正しいです。

文のとおりです。

c.誤りです。

ヒアルロン酸ナトリウムは涙を保持し、

目の乾燥を防ぐ役割があります。

また、有効成分としてではなく、

粘ちょう性を高めるための添加物として、

コンドロイチン硫酸ナトリウムと一緒に使われることが多いです。

d.正しいです。

文のとおりです。    

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