登録販売者の過去問
令和元年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問88
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問題
登録販売者試験 令和元年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問88 (訂正依頼・報告はこちら)
外皮用薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a ヘパリン類似物質は、創傷面に浸透して、その部位を通っている血管を収縮させることによる止血効果を期待して用いられる。
b 酸化亜鉛は、患部のタンパク質と結合して皮膜を形成し、皮膚を保護する作用を示すため、患部が浸潤又は化膿(のう)している場合に用いられる。
c 尿素は、皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることによる角質軟化作用を期待して用いられる。
d カンフルは、軽い炎症を起こして反射的な血管の拡張による患部の血行を促す効果を期待して、また、知覚神経を麻痺(ひ)させることによる鎮痛・鎮痒(よう)の効果を期待して用いられる。
a ヘパリン類似物質は、創傷面に浸透して、その部位を通っている血管を収縮させることによる止血効果を期待して用いられる。
b 酸化亜鉛は、患部のタンパク質と結合して皮膜を形成し、皮膚を保護する作用を示すため、患部が浸潤又は化膿(のう)している場合に用いられる。
c 尿素は、皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることによる角質軟化作用を期待して用いられる。
d カンフルは、軽い炎症を起こして反射的な血管の拡張による患部の血行を促す効果を期待して、また、知覚神経を麻痺(ひ)させることによる鎮痛・鎮痒(よう)の効果を期待して用いられる。
- a:正 b:正 c:誤 d:正
- a:正 b:誤 c:正 d:誤
- a:誤 b:正 c:誤 d:誤
- a:誤 b:正 c:正 d:正
- a:誤 b:誤 c:誤 d:正
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この過去問の解説 (3件)
01
ヘパリン類似物質は、患部の血行を促すことで、筋肉痛の改善や、皮膚の再生を促すなどの効果を期待して配合される、血行促進成分です。
ヘパリン類似物質には、保湿効果や抗炎症成分もあります。
b. ×
酸化亜鉛は、患部のタンパク質と結合して皮膜を形成して、皮膚を保護する作用を示します。
患部が浸潤、化膿している時や、傷が深い時などに使用すると、患部の表面だけを乾燥させて、かえって症状を悪化させる恐れがあるため、このような場合には使用を避けることとされています。
c. ×
尿素は、皮膚の角質層の水分保持量を高めて、皮膚の乾燥を改善することを期待して配合される、保湿成分です。
なお問題文の角質軟化成分には、サリチル酸やイオウなどがあります。
d. ○
正しい説明です。
カンフルは、局所刺激成分である冷感刺激成分のひとつで、冷感刺激成分には他に、メントール、ユーカリ油、ハッカ油などがあります。
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02
抗炎症作用や、保湿作用もあります。
血管収縮による止血は、ナファゾリンの役目です。
b 酸化亜鉛は、患部が浸潤・化膿しているときには、使用を避ける必要があります。
c 尿素は、角質層の水分保持量を高めて、皮膚の乾燥を防ぐことを目的とする、保湿成分です。
グリセリンやワセリンも同様です。
d 正しいです。
カンフルは、皮膚表面に冷感刺激をおこし、血管拡張させて、血行を促進させます。
冷感刺激成分は他に、メントールがあります。
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03
正しい組み合わせは5です。
a~dの各文については以下のとおりです。
a.誤りです。
ヘパリン類似物質は患部局所の血行促進、抗炎症作用、
保湿作用を期待して用いられます。
止血効果はなく、むしろ血液凝固を抑える働きがあります。
b.誤りです。
文の前半部分、作用に関してはこの文のとおりです。
誤っているのは使用時で、患部が浸潤又は化膿している場合、
傷が深い時などには、表面だけを乾燥させてかえって
症状を悪化させることがあるため使用は避けるべきです。
c.誤りです。
尿素はもともと角質層に存在する物質で保湿因子の一つです。
角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥の改善を目的に用いられるものです。
文中の「皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることによる
角質軟化作用を期待して用いられる」ものは、「イオウ」です。
d.正しいです。文のとおりです。
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