登録販売者の過去問
令和元年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問86

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問題

登録販売者試験 令和元年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問86 (訂正依頼・報告はこちら)

鼻炎用点鼻薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  テトラヒドロゾリン塩酸塩は、交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として用いられる。

b  クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎に対して有効である。

c  セチルピリジニウム塩化物は、ヒスタミンの働きを抑える作用を期待して用いられる。

d  リドカインは、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒(かゆ)みを抑えることを目的として配合されている。
  • (a、c)
  • (a、d)
  • (b、c)
  • (b、d)
  • (c、d)

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この過去問の解説 (3件)

01

a. ○
テトラヒドロゾリン塩酸塩は、交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげるアドレナリン作動成分です。
アドレナリン作動成分には他に、ナファゾリン塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩などがあります。

b. ×
クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性ではない鼻炎や副鼻腔炎には無効です。
3日間使用しても症状の改善がみられない時には、アレルギーが原因ではない可能性が考えられます。

c. ×
セチルピリジニウム塩化物は、鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防ぐことを目的に配合される、殺菌消毒成分です。
殺菌消毒成分には他に、ベンザルコニウム塩化物、ベンゼトニウム塩化物などがあります。
いずれも陽性界面活性成分で、細菌類や真菌類に対する殺菌効果がありますが、結核菌やウイルスには効果がありません。

d. ○
リドカインは、鼻粘膜の過敏性や痛み、痒みを抑えることを目的に配合される、局所麻酔成分です。
注意点として、重篤な副作用に、アナフィラキシーショックがあります。

参考になった数23

02

a 正しいです。
過度に使用すると、二次充血が起こり、かえって鼻づまりがひどくなる恐れがあります。

b クロモグリク酸ナトリウムは、抗アレルギー成分です。
肥満細胞からのヒスタミンの遊離を抑えて、アレルギー症状を緩和します。

c セチルピリジニウム塩化物は、殺菌消毒成分です。
鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防ぎます。

d 正しいです。
リドカインは、局所麻酔成分です。
知覚神経に作用して、刺激の伝達を可逆的に遮断します。

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03

正しいものの組み合わせは2です。

a~dの各文については、以下のとおりです。

a.正しいです。文のとおりです。

b.誤りです。

アレルギー性鼻炎に有効なものであり、

アレルギー性のないものには不向きです。

c.誤りです。

ヒスタミンの働きを抑える作用」が誤りで

「細菌による二次感染を防止することを目的」とします。

d.正しいです。文のとおりです。

参考になった数2