登録販売者の過去問
令和2年度(東京都)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 問12

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問題

登録販売者試験 令和2年度(東京都) 医薬品に共通する特性と基本的な知識 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

プラセボ効果に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  プラセボ効果とは、医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用を生じることをいう。
b  プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、望ましいもの(効果)だけであり、不都合なもの(副作用)はない。
c  プラセボ効果は、時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)は関与していないと考えられている。
d  プラセボ効果は、不確実であり、それを目的として医薬品が使用されるべきではない。
  • a:正  b:正  c:正  d:誤
  • a:正  b:誤  c:誤  d:正
  • a:正  b:誤  c:正  d:誤
  • a:誤  b:誤  c:誤  d:正
  • a:誤  b:正  c:正  d:正

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4番です。


a: 誤り
薬理作用とは、薬物が生体の生理機能に影響を与える作用をいいます。プラセボ効果はこの薬理作用とは無関係で、結果的又は偶発的に生じるものをいいます。

b: 誤り
プラセボ効果によってもたらされる反応や変化にも、望ましいもの(効果)と不都合なもの(副作用)とがあります。

c: 誤り
時間経過による自然発生的な変化(自然緩解)も関与していると考えられています。

d: 正しい
プラセボ効果は不確実性が高いものであるので、それを目的として医薬品が使用されるべきではありません。

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02

正しい組み合わせは4です。

a~dの各文については以下の通りです。

a.誤りです。

文末の「薬理作用を生じること」が誤りです。

プラセボ効果は医薬品を使用したときに「結果的又は偶発的に薬理作用によらない作用を生じること」をいいます。

b.誤りです。

文末の「不都合なもの(副作用)はない」の部分が誤りです。

プラセボ効果は人によっても異なり、不確実なものなので、期待した効果ではないものが生じることもあり得ます。

c.誤りです。

自然緩解なども関与していないとは言い切れません。自然緩解とは、病気の症状がみかけ上、軽くなったように見える状態のことを指します。

d.正しいです。

文のとおりです。

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03

a 誤

結果的または偶発的に、薬理作用によらない作用を生じることを、プラセボ効果といいます。

偽薬効果ともいいます。

b 誤

プラセボ効果には、望ましいものと不都合なもの、どちらもあります。

また、暗示効果や生体反応なども関与します。

c 誤

プラセボ効果は、時間経過による自然発生的な経過のほか、薬を使用したことによる楽観的な結果への期待なども関与します。

d 正

プラセボ効果を目的として医薬品を使用するべきではありません。

客観的に測定可能な変化として効果が現れることもありますが、不確実です。

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