登録販売者の過去問
令和3年度(東京都)
人体の働きと医薬品 問30

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問題

登録販売者試験 令和3年度(東京都) 人体の働きと医薬品 問30 (訂正依頼・報告はこちら)

脳や神経系の働きに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  脳の毛細血管が中枢神経の間質液環境を血液内の組成変動から保護するように働く機能を血液脳関門という。
b  脊髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢がある。
c  交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質は、汗腺を支配する交感神経を除き、アセチルコリンである。
d  交感神経系の活動が活発になると、肝臓でのグリコーゲンの分解(ブドウ糖の放出)が促進される。
  • ( a, b )
  • ( a, d )
  • ( b, c )
  • ( b, d )
  • ( c, d )

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この過去問の解説 (3件)

01

正解:2(a・d)

脳や神経系の働きに関する正誤組み合わせ問題

a 正:問題文の通りです。

b 誤:問題文は、「脊髄」を「延髄」に置き換えると正しい文章になります。

c 誤:交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質は、汗腺を支配する交感神経を除いてノルアドレナリンです。汗腺を支配する交感神経の末端からは、アセチルコリンが放出されます。

d 正:問題文の通りです。

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02

正解は「2」です。

a:正

小児では、血液脳関門が未発達であるため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳の組織に達しやすくなります。

b:誤

脊髄」が誤りです。

延髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等があります。

c:誤

アセチルコリン」が誤りです。

交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質はノルアドレナリンであり、副交感神経の筋後線維の末端から放出される神経伝達物質はアセチルコリンです。

ただし、汗腺を支配する交感神経線維の末端では、例外的にアセチルコリンが伝達物質として放出されます。

d:正

副交感神経系の活動が活発になると、肝臓ではグリコ―ゲンの合成が行われます。

交感神経系と副交感神経系は、お互いに拮抗して働いており、一方が活発になっているときには他方は活動を抑制して、効果器を制御しています。

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03

正解は 2 です。

a:正

脳の血管は物質の透過に関する選択性が高く、血液中から脳の組織に移行できる物質は限られています。

b:誤

心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢があるのは延髄です。生命を維持するために大切な中枢があります。

c:誤

交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質は、汗腺を支配する交感神経を除き、ノルアドレナリンです。

汗腺を支配する交感神経の節後線維末端からはアセチルコリンが放出され、効果器を作動させます。

d:正

反対に副交感神経系の活動が活発になると、肝臓でのグリコーゲンの合成が促進されます。

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