登録販売者の過去問
令和3年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問80
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問題
登録販売者試験 令和3年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問80 (訂正依頼・報告はこちら)
貧血用薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a コバルトは、糖質・脂質・タンパク質の代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。
b 鉄製剤服用の前後30分に緑茶を摂取すると、鉄の吸収が良くなることが知られている。
c 鉄製剤を服用すると便が黒くなることがあるが、服用前から便が黒い場合は貧血の原因として消化管内で出血している場合もあるため、服用前の便の状況との対比が必要である。
d 鉄分の吸収は空腹時のほうが高いとされているが、消化器系への副作用を軽減するには、食後に服用することが望ましい。
a コバルトは、糖質・脂質・タンパク質の代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。
b 鉄製剤服用の前後30分に緑茶を摂取すると、鉄の吸収が良くなることが知られている。
c 鉄製剤を服用すると便が黒くなることがあるが、服用前から便が黒い場合は貧血の原因として消化管内で出血している場合もあるため、服用前の便の状況との対比が必要である。
d 鉄分の吸収は空腹時のほうが高いとされているが、消化器系への副作用を軽減するには、食後に服用することが望ましい。
- ( a, b )
- ( a, c )
- ( b, c )
- ( b, d )
- ( c, d )
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は「5」です。(c・d)
a:「マンガン」に関する内容です。
「コバルト」は「ビタミンB12」の構成成分です。
ビタミンB12は、赤血球の生成に関与し、血行不良などで傷ついた末梢神経細胞の修復を促進し「しびれ」「痛み」などの改善に用いられます。
b:鉄剤とタンニン酸を含む緑茶・コーヒーなどをあわせて摂取すると、タンニン酸と反応し
鉄分の吸収が悪くなります。
c:正しい記述です。
正常な便は「黄褐色」です。
鉄剤・ビスマス剤の服用で便が黒くなる事があります。
d:正しい記述です。
消化器系への副作用は「悪心」「嘔吐」「胃部不快感」で、鉄剤は食後に服用することが望ましいです。
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02
正解は 5 です。
a:誤
これは、マンガンの説明です。
コバルトは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分です。骨髄での造血機能を高める目的で硫酸コバルトが配合されます。
b:誤
鉄製剤服用の前後30分にタンニン酸を含む緑茶を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が悪くなることが知られています。
c:正
便が黒くなることは、使用の中止が必要な副作用ではありません。
d:正
悪心(吐き気)、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹痛、便秘、下痢などの胃腸障害が副作用として現れることがあります。胃への負担を軽減するため、腸溶性にした製品もあります。
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03
正解:5(c・d)
貧血用薬及びその配合成分に関する組み合わせ問題
a 誤:コバルトは、赤血球の生成に必要なビタミンB12の構成成分です。問題文は、マンガンに関する記述です。
b 誤:緑茶にはタンニン酸が含まれていて、タンニン酸と反応して鉄の吸収が悪くなることが知られています。
c 正:問題文の通りです。
d 正:問題文の通りです。
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