問題
a 一般用医薬品として販売される製品は、製造物責任法の対象ではない。
b 一般用医薬品は、医療用医薬品と比較して保健衛生上のリスクは相対的に高い。
c 一般用医薬品には、添付文書や製品表示に必要な情報が記載されているので、販売時に専門家が専門用語を分かりやすい表現で伝えるなどの情報提供を行う必要はない。
d 医薬品が人体に及ぼす作用は複雑、かつ、多岐に渡り、必ずしも期待される有益な効果(薬効)のみをもたらすとは限らない。
これは医薬品概論についての問題です。
a:一般用医薬品として販売される製品は、製造物責任法の対象となります。
b:一般用医薬品は、医療用医薬品と比較して保健衛生上のリスクは相対的に低いです。
c:一般用医薬の添付文書や製品表示には必要な情報が記載されていますが、一般の人が誤解しないよう、販売時に専門家が専門用語を分かりやすい表現で伝え、購入者からの相談に適切に対応するなどの情報提供を行う必要があります。
d:また、殺虫剤や検査薬といった人体に対して直接使用されない医薬品も、人の健康に影響を与えるものといえます。
医薬品の本質に関する問題です。
a【×】 一般用医薬品として販売される製品は、製造物責任法の対象です。
b【×】 一般用医薬品は、効能効果の作用が人体に対して著しくないものであるため、医療用医薬品と比較して保健衛生上のリスクは相対的に低くなっています。
c【×】 添付文書を読んだだけでは、効能効果や副作用について誤解や認識不足が生じることがあるため、薬剤師や登録販売者が関与して、専門用語を分かりやすい表現で伝えるなどの情報提供を行います。
d【〇】 医薬品は、有益な効果(薬効)のみをもたらすとは限らず、好ましくない反応(副作用)が生じる場合もあります。
医薬品の本質についての問題です。
正解です。
・一般用医薬品として販売される製品は、製造物責任法(PL法)の対象です。
・医療用医薬品と比較すれば、一般用医薬品のリスクは相対的に低いです。
・購入者等が、一般用医薬品を適切に選択し、適正に使用するためには、その販売に専門家が関与し、専門用語を分かりやすい表現で伝えるなどの適切な情報提供を行うことが不可欠です。
・医薬品は、好ましくない反応(副作用)をもたらす場合もあります。
本解説は、厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)」より引用して作成しています。
登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和5年4月):
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html