登録販売者の過去問
令和4年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問5

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問題

登録販売者試験 令和4年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

眠気防止薬の主な有効成分として配合されるカフェインに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  カフェインの作用として、腎臓におけるナトリウムイオン(同時に水分)の再吸収抑制があり、尿量の増加(利尿)をもたらす。
b  カフェインによる眠気や倦(けん)怠感を抑える効果は一時的であるため、連用に関する注意喚起はなされていない。
c  カフェインの血中濃度が最高血中濃度の半分に低減するのに要する時間は、通常の成人が約3.5時間であるのに対して、乳児では約80時間と非常に長い。
d  カフェインが含まれている医薬品、医薬部外品、食品を同時に摂取するとカフェインが過量となり、中枢神経系や循環器系等への作用が強く現れるおそれがある。
  • a:正  b:正  c:正  d:正
  • a:誤  b:正  c:正  d:誤
  • a:正  b:誤  c:正  d:正
  • a:正  b:正  c:誤  d:誤
  • a:誤  b:誤  c:誤  d:正

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この過去問の解説 (3件)

01

眠気防止薬は、眠気や倦怠感を除去することを目的とした医薬品です。

選択肢3. a:正  b:誤  c:正  d:正

a【〇】 カフェインは、腎臓におけるナトリウムイオンと水分の再吸収を抑制し、利尿をもたらします。

b【×】 カフェインには反復摂取により依存を形成するという性質があるため、「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」とされています。

c【〇】 カフェインの血中濃度が最高血中濃度の半分に低減するのに要する時間は、通常の成人が約3.5時間であるのに対して、乳児では約80時間と非常に長いです。

d【〇】 カフェインが含まれている医薬品、医薬部外品、食品を同時に摂取するとカフェインが過量となり、中枢神経系や循環器系等への作用が強く現れるおそれがあります。

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02

眠気防止薬は、眠気や倦怠感を除去することを目的とした医薬品であり、主な有効成分としてカフェイン(無水カフェイン、安息香酸ナトリウムカフェイン等を含む。)が配合されています。

選択肢3. a:正  b:誤  c:正  d:正

正解です。

・カフェインの眠気防止に関連しない作用として、腎臓におけるナトリウムイオンの再吸収抑制があり、尿量の増加をもたらします。

・カフェインは、脳に軽い興奮状態を引き起こし、一時的に眠気や倦怠感を抑える効果があります。作用は弱いながら反復摂取により依存を形成するという性質があるため、「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」という注意喚起がなされている。

・乳児は肝臓が未発達なため、カフェインの血中濃度が最高血中濃度の半分に低減するのに要する時間は、通常の成人が約3.5時間であるのに対して、乳児では約80時間と非常に長いです。

・カフェインは、他の医薬品や医薬部外品(ビタミン含有保健剤等)、食品にも含まれているため、それらが眠気防止薬と同時に摂取されるとカフェインが過量となり、中枢神経系や循環器系等への作用が強く現れるおそれがあります。

まとめ

本解説は、厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)」より引用して作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和5年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

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03

これはカフェインについての問題です。

選択肢3. a:正  b:誤  c:正  d:正

a:選択肢のとおりです。

腎臓におけるナトリウムイオン(同時に水分)の再吸収抑制があり、尿量の増加(利尿)をもたらします。

b:カフェインによる眠気や倦怠感を抑える効果は一時的であるため、疲労を解消したり、睡眠が不要になるというものではありません。本来の目的以外で乱用されることがあるので注意が必要です。

c:選択肢のとおりです。

カフェインの最高血中濃度の半減に要する時間は、通常の成人が約3.5時間であるのに対して、乳児では約80時間と非常に長いです。

d:選択肢のとおりです。

カフェインが含まれている医薬品、医薬部外品、食品(例:お茶、コーヒー)を同時に摂取するとカフェインが過量となり、中枢神経系や循環器系等への作用が強く現れるおそれがあります。

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