登録販売者の過去問
令和4年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問11

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問題

登録販売者試験 令和4年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

胃の薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  ピレンゼピン塩酸塩は、消化管の運動にはほとんど影響を与えずに胃液の分泌を抑える作用を示すとされる。
b  ユウタンは、クマ科のUrsus arctos Linné又はその他近縁動物の舌を乾燥したものを基原とする生薬で、香りによる健胃作用を期待して用いられる。
c  スクラルファートは、炭水化物、脂質、タンパク質、繊維質等の分解に働く酵素を補うことを目的として用いられる。
d  安中散(あんちゅうさん)は、体力中等度以下で、腹部は力がなくて、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけおうや、げっぷ、胃もたれ、食欲不振、吐きけ、嘔吐などを伴うものの神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に適するとされる。
  • (a,b)
  • (a,c)
  • (a,d)
  • (b,c)
  • (b,d)

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この過去問の解説 (3件)

01

これは胃の薬及びその配合成分についての問題です。

選択肢3. (a,d)

a:ただし、消化管以外では抗コリン作用を現すため、排尿困難、動悸、眼のかすみの副作用を生じることがあります。

b:ユウタンは、クマ科のヒグマその他近縁動物の胆汁を乾燥したものを基原とする生薬で、苦みによる健胃作用を期待して用いられます。

c:スクラルファートは、胃粘液の分泌を促す、胃粘膜を覆って胃液による消化から保護する、荒れた胃粘膜の修復を促すなどの作用を期待して配合されます。

d:安中散は、構成生薬として、カンゾウを含みます。

多くの場合、比較的長期間(1か月くらい)服用されます。

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02

胃の薬及びその配合成分に関する問題です。

選択肢3. (a,d)

a【〇】 ピレンゼピン塩酸塩には、消化管の運動にはほとんど影響を与えずに胃液の分泌を抑える作用があります。

b【×】 ユウタンは、クマ科のヒグマその他近縁動物の胆汁を乾燥させたものを基原とする生薬で、苦みによる健胃作用を期待して用いられています。

c【×】 スクラルファートには、胃粘液の分泌を促す、胃粘膜の修復を促す、胃粘膜を覆って胃液による消化から保護するなどの作用があります。

d【〇】 安中散(あんちゅうさん)は、体力中等度以下で、腹部は力がなく、胃痛又は腹痛があり、ときに胸やけや、げっぷ、胃もたれ、食欲不振、吐きけ、嘔吐などを伴うものの神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に適するとされています。

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03

胃の薬及びその配合成分についての問題です。

選択肢3. (a,d)

正解です。

ピレンゼピン塩酸塩は、消化管の運動にはほとんど影響を与えずに胃液の分泌を抑える作用を示します。

・ユウタンは、弱った胃の働きを高めることを目的として、配合されます。

・スクラルファートは、胃粘液の分泌を促す、胃粘膜を覆って胃液による消化から保護する、荒れた胃粘膜の修復を促す等の作用を期待して、配合されます。

・安中散は、体力中等度以下で、腹部は力がなくて、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけや、げっぷ、胃もたれ、食欲不振、吐きけ、嘔吐などを伴うものの神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に適するとされます。

まとめ

本解説は、厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)」より引用して作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和5年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

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