登録販売者の過去問
令和4年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問21

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問題

登録販売者試験 令和4年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問21 (訂正依頼・報告はこちら)

痔(じ)及び痔疾用薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  裂肛(こう)は、肛門内部に存在する肛門腺窩(か)と呼ばれる小さなくぼみに糞(ふん)便の滓(かす)が溜まって炎症・化膿(のう)を生じた状態である。
b  外用痔疾用薬は、局所に適用されるものであるため、全身的な影響を生じることはない。
c  酸化亜鉛は、知覚神経に作用して刺激の神経伝導を可逆的に遮断する作用を示す。
d  肛門周囲の末梢血管の血行を改善する作用を期待してビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)が配合されている場合がある。
  • a:正  b:正  c:正  d:誤
  • a:誤  b:誤  c:誤  d:正
  • a:誤  b:誤  c:正  d:誤
  • a:正  b:誤  c:誤  d:正
  • a:誤  b:正  c:正  d:正

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この過去問の解説 (3件)

01

には、痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔瘻があります。

選択肢2. a:誤  b:誤  c:誤  d:正

a【×】 裂肛は、肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態をいいます。

b【×】 外用痔疾用薬は、局所に適用するものではあるが、全身的な影響が生じる場合もあります。

c【×】 知覚神経に作用して刺激の神経伝導を可逆的に遮断する作用を示すのはリドカイン塩酸塩です。

d【〇】 肛門周囲の末梢血管の血行を改善する作用を期待してビタミンEが配合されている場合があります。

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02

これは痔及び痔疾用薬及びその配合成分についての問題です。

選択肢2. a:誤  b:誤  c:誤  d:正

a:これは、痔瘻の説明です。

裂肛は、肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態で、切れ痔(裂痔)とも呼ばれます。

b:局所に適用される薬品でも、全身的な影響を生じることがあります。

c:これは、リドカイン、アミノ安息香酸エチルなどの局所麻酔成分の説明です。

酸化亜鉛は、粘膜表面に不溶性の膜を形成することによる、粘膜の保護・止血をする作用を持ちます。

d:同じ作用を持つビタミンEには、トコフェロール酢酸エステルのほか、トコフェロールコハク酸エステルがあります。

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03

痔及び痔疾用薬及びその配合成分に関する問題です。

 

まず、a~dについてみていきましょう。

 

a.誤りです。

    「裂肛」ではなく、「痔瘻」の説明です。

    「裂肛」とは、

    肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態です。

    硬い便の排出などにより起こります。

 

b.誤りです。

     文末の「全身的な影響を生じることはない」という部分が誤りです。

     坐薬や注入軟膏では、成分の一部が直腸粘膜から吸収されて、

     循環血液中に入り、全身的な影響を生じる可能性があります。

 

c.誤りです。

  「酸化亜鉛」ではなく、

  リドカインやプロカイン塩酸塩など局所麻酔成分に関する説明です。

  「酸化亜鉛」は収れん保護止血成分の一つで、

  粘膜表面に不溶性の膜を形成することによる粘膜の保護止血を
  行う働きがあります。

 

d.正しいです。文のとおりです。

 

以上を踏まえて、選択肢をみていきましょう。

選択肢2. a:誤  b:誤  c:誤  d:正

正しい組み合わせです。冒頭を参照ください。

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